【ライブ情報】12/27(土)梅田Shangri-La|シェルミィ単独見世物公演「迷い子の理論」

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シェルミィが、2025年12月27日に単独見世物公演「迷い子の理論」を開催する。

本公演は、ツアー「泥」のファイナルとして位置づけられており、シェルミィにとってこれまでの歩みを総括する重要な一夜となる。

本記事では、公演情報や開催の背景を整理しながら、泥ツアーファイナルとしての見どころや、10周年を目前に控えたシェルミィがこの公演に込める意味を考察し、解説していく。

目次

公演情報

2025年12月27日(土)梅田Shangri-Laにて開催される「迷い子の理論」の概要は以下の通り。

項目内容
公演名シェルミィ単独見世物公演「迷い子の理論」
日程2025年12月27日(土)
会場梅田Shangri-La(大阪府)
時間開場 16:00 / 開演 16:30
出演シェルミィ
席種・料金オールスタンディング(D代別)
Sチケット:前売 5,000円(終演後ツーショット撮影会参加券付き)
Aチケット:前売 3,000円(メンバー手売り・サイン付き)
当日券:無料
チケット先着
ステータス負け犬俱楽部にて販売中

開催の経緯

ここでは、『迷い子の理論』開催の背景を理解するために、まずシェルミィの歩みを振り返る。

シェルミィのこれまでの歩み

シェルミィは2016年に結成したヴィジュアル系バンドだ。

シェルミィのメンバー
  • ヴォーカル:豹(ひょう)
  • ギター:友我(ゆうが)
  • ベース:凌央(りょう)
  • ドラム:爻(こう)

生きづらさや劣等感、社会からの疎外といった感情を正面から言語化し、音楽として提示してきた。

活動初期から一貫して、順風満帆とは言い難い現実や、報われなさを抱えた立場を表現の軸に据え、自らとファンを「負け犬」と称してきた。

「泥」ツアーについて

ツアー名に掲げられた「泥」は、シェルミィの現在地と原点を同時に示す象徴的な言葉だと言える。

この「泥」は、楽曲「少年蓮」に通じるモチーフでもある。

蓮(ハス)の花は、清らかな見た目とは裏腹に、泥の中でしか咲かない花だ。

その性質は、苦しみや葛藤の中でこそ表現を生み出してきたシェルミィ自身の在り方とも重ね合わせることができる。

本ツアーでは、華やかな成功や完成された姿を描くのではなく、泥に塗れながらも必死に走り続けていた結成初期の感情をあらためて掘り起こすことが意識されてきた。

がむしゃらで、不器用で、それでも前に進もうとしていた頃の衝動を、現在のシェルミィの表現力で再構築する。

それが「泥」ツアーの大きな軸となっている。

その姿勢はセットリストにも明確に表れ、ツアー各公演の1曲目には、初期楽曲である「放課後の教室」が必ず配置されてきた。

シェルミィの原点ともいえるこの楽曲を冒頭に据えることで、過去から現在へと続く時間の流れを観客と共有し、ツアー全体の方向性を強く印象づけている。

「少年蓮」について

2025年6月7日にリリースされたEP「少年蓮」はの存在は、ツアー「泥」や公演『迷い子の理論』の思想を読み解くうえで重要だ。

2024年に発表されたアルバム「マイナトランキメズマライザ」では、絶望感の中を浮遊するような微睡の空気感が印象的で、等身大のシェルミィが「負け犬」たちの居場所を大切にする姿勢が感じられた。

一方、「少年蓮」ではそこから一歩踏み込み、人との関係性や感情との向き合い方に変化が見られる。

表題曲「少年蓮」では、歌詞に登場する「僕」が「君」に助けられるところから物語が始まっており、互いの怒りや弱さを許し合いながら、これまでにないほど前向きに人間関係を捉えようとしているように見える。

また、収録2曲目である「陰口」は、シェルミィの楽曲の中でも特にスピード感と攻撃性の強い楽曲で、ライブでは引っ張る拳とヘドバンの応酬、「うるさい うるさい うるさい」というコールアンドレスポンスによってフロアを一気に熱狂へと導いてきた。

さらに3曲目「自分を殺している」は、シェルミィ結成後の初期から温められてきた楽曲であることを、メンバーが アウトストアイベントで語っている。

どこか懐かしさを感じさせる美しいメロディラインと、ネガティブ感情を否定せず向き合う歌詞は、まさに“これぞシェルミィ”と言えるだろう。

ライブでは中盤に披露されることが多く、静かに聴き入る者と拳を上げる者が共存する光景が印象的だ。

「迷い子の理論」の見どころ

ここでは、注目しておきたい「迷い子の理論」の見どころを整理する。

泥ツアーファイナルとして

本公演は、ツアー「泥」の最終公演として開催される。

各地で積み重ねてきたライブの集積点であり、ツアー全体を通して描かれてきた感情やテーマが、最も濃い形で提示される場になることは間違いない。

これまでの「泥」ツアーでは、結成初期の楽曲を多く取り入れたセットリストが組まれてきた。

懐かしさを喚起するだけでなく、泥だらけになりながら必死に走っていた当時の感情を、現在のシェルミィとして改めて鳴らし直す試みでもあったといえる。

だからこそ、ファイナル公演では一体どのようなセットリストが組まれるのか、その構成自体が大きな注目点となる。

泥の中でしか咲かない花は、この物語の中でどのような表情を見せるのか。

ひとつの結末を迎えるのか、それとも次へと繋がる新たな地点を示すのか。

ツアーを追いかけてきた負け犬たちにとっては、その答えを現場で確かめることこそが、このファイナル最大の見どころとなるだろう。

前向きに戦う姿勢

これまでのシェルミィは、ネガティブな感情や感覚を前面に押し出す表現を軸としてきた。

救いを提示するよりも、苦しさや生きづらさをそのまま肯定し、吐き出すことに重きを置いたライブや楽曲が多く、その姿勢に共鳴してきたファンも少なくない。

しかし、ツアー「泥」においては、少し異なる面が見えた。

ボーカルの豹はMCの中で、「強くなりたい」「一緒に戦おう」といった言葉を度々口にした。

それは従来のシェルミィと比べると、明らかに前を向いた言葉であり、同時に「諦めかけていた、バンドとして大きな成功を手にしたいという思い」にも触れるなど、これまであまり語られてこなかった願望や野心をあえて言葉にする姿勢が印象的だった。

一方で「負け犬たちに、なにを返せるのだろう」と自問する場面や、泥ツアー外で8月に行われた単独見世物公演「裏スクールカースト」において「死にたいのは、自分も同じだ」といった内容を語るシーンもあった。

前を向こうとしながらも、依然として苦しさや揺らぎを抱えたままであることを隠さない点に、シェルミィらしさが表れている。

つまずき、傷つき、迷いながらも前進しようとしてきたこの約半年間。

その過程で生まれた変化や葛藤が、「迷い子の理論」ではどのような言葉として語られるのかにも、注目が集まる。

シェルミィ10周年前の集大成として

本公演をもってツアー「泥」は完結し、その後シェルミィは2026年5月に結成10周年を迎えることになる。

今後、10周年を意識した音源リリースやイベント、ツアーなどが展開されていくことが予想され、バンドとしてのフェーズも少なからず変化していく可能性がある。

そう考えると、「迷い子の理論」は、次の章へ進む直前の「今のシェルミィ」をそのまま映し出す、非常に貴重な公演だといえる。

このタイミングで鳴らされる音、語られる言葉、ステージに立つ姿は、「今しか見られないシェルミィ」と言っても過言ではないだろう。

「迷い子の理論」の意味するところ

シェルミィの見世物公演(ワンマンおよび主催公演)では、開演前BGMとしてアニメ「少女椿」のエンディング曲「迷い子のリボン」が使用されてきた。

この楽曲は、シェルミィ結成以前、豹と友我によるセッション「ゼラ」の時代から流されてきたものであり、長年にわたって公演の導入を担ってきた存在だ。

その曲名を想起させる「迷い子の理論」というタイトルが、今回のツアーファイナルに掲げられている点は注目に値する。

「迷い子」という言葉が誰を指すのか、「理論」という語が何を意味するのかについて、現時点で明確な説明はされていない。

公演を通じて、タイトルに込められた意味や文脈が、どのような形で示されるのかが注目される。

まとめ

シェルミィ単独見世物公演「迷い子の理論」は、ツアー「泥」のファイナルとして開催されると同時に、結成10周年を目前に控えた重要な公演だ。

「泥」ツアーで積み重ねてきた感情や楽曲、EP「少年蓮」に見られる変化、そしてライブを通じて語られてきた言葉が、どのような形で交差するのかは、大きな見どころと言える。

なお、チケットはシェルミィ公式オンラインストアである「負け犬俱楽部」にて現在も販売中だ。

また、撮影券の付帯しない当日券は無料(※ドリンク代別途)となっており、少しでも興味を持った人にとって足を運びやすい公演となっている。

12月27日は、ぜひ梅田Shangri-Laで「迷い子の理論」を体感してほしい。

シェルミィ

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この記事を書いた人

関西在住。大学では法哲学を専攻し、「ヴィジュアル系における自由と規律」をテーマに研究。音楽を通じた表現と社会的規範の関係性に関心を持ち、ヴィジュアル系という文化現象を美学・社会構造・言語の観点から読み解いてきた。現在はメディア運営者・ライターとして、執筆を通じてバンドの世界観を言語化し、ヴィジュアル系の魅力を広く伝える活動をしている。

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