うさぎをモチーフにしたおすすめヴィジュアル系楽曲10選!

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ヴィジュアル系には、可愛らしさや幻想性、狂気、欲望といった相反する感情を抱えたモチーフが数多く登場する。

その中でも「うさぎ」は、孤独、神秘、可憐さ、そして不穏さを同時に内包した象徴として、多くの楽曲に使われてきた。

この記事では、「うさぎ」や「兎」、「Rabbit」といった言葉がタイトルや歌詞に登場するヴィジュアル系楽曲をピックアップして紹介していく。

寂しさを抱えた兎、月を見上げる幻想的な兎、狂気と欲望に歪んだ兎、それぞれの世界に耳を澄ませてほしい。

目次

寂しがり屋なうさぎソング

ヴィジュアル系が描く「うさぎ」は、時に孤独と喪失の象徴として登場する。

月夜を見上げながら愛を乞う兎、愛されたいと願いながらも消えてしまいそうな兎。

そんな寂しがり屋なうさぎをモチーフにした3曲を紹介する。

愛狂います。「うさぎ」

2009年発売のアルバム『地球戯。』収録曲。

淋しくて死んでしまう

と訴える、まさに兎そのものの楽曲だ。

もしも貴女が兎で僕が地球なら、自転なんかしたくない

と綴り、月が離れていくこと=愛する人の喪失として描いた幻想的なラブソング。

BLACK JACK「恋うさぎ」

2004年10月に限定配布されたプレミアムシングル曲で、哀愁あるサウンドに切ない恋心を乗せた作品。

孤独に弱い「うさぎ」に自分をなぞらえて恋の辛さを嘆き、泣き出しそうな声で歌い上げる。

-真天地開闢集団-ジグザグ「兎girl」

2020年発売のアルバム『慈愚挫愚 弐 〜真天地〜』に収録されている一曲。

辛いことがあっても 抱えてる
ひとりぼっちだって 涙こらえ

だけど誰かもほら 君と似てるね
目を赤くした兎みたいに
1人じゃないんだよ
どんな時も

落ち込んで泣きたくなる気持ちを肯定し、「1人じゃないんだよ」と呼びかけるサビが、孤独にそっと寄り添ってくれる。

神秘的な世界観の月うさぎソング

うさぎと月は切っても切れない関係にある。

日本の昔話「餅つきうさぎ」をはじめ、月の中に兎が見えるという神話的なイメージは、ヴィジュアル系の幻想的な世界観と親和性が高い。

ここでは、月と兎の結びつきをテーマにした楽曲を取り上げる。

vistlip「Moon Light Snow Rabbits」

vistlipの初期代表曲で、ファンタジックな世界観が際立つ一曲。

2008年発売の1stミニアルバム『Revolver』に収録されており、澄んだ冬空を思わせるクリアなギターサウンドとキャッチーなメロディが特徴だ。

兎というモチーフが、どこかで消えてしまいそうな不安定さと結びつき、vistlipのメランコリックな一面を象徴する楽曲といえる。

Rorschach.inc「USAGI」

“謎のウサギ型地底人集団”コンセプトで活動するヴィジュアル系バンド、Rorschach.incの一曲。

不思議の国のアリスを思わせる構成と、絵本の中に潜む不穏さを表現したMVが特徴的だ。

艶やかなボーカルとラウドなメタルコアサウンドが融合し、まさに「ダークな童話」といった趣きのユニークな兎ソング。

DaizyStripper「ラビットファンタジーパレード」

2018年発売のシングル『4GET ME NOT』にカップリング収録された楽曲。

童話のようなファンタジックな世界観を展開する大作ナンバーで、うさぎたちが繰り広げる幻想のパレードを描いている。

6分を超える長尺ながら、ポップで親しみやすいメロディと演劇的な構成で飽きさせない。

制作にはL’Arc〜en〜CielのKenがサウンドプロデュースで参加しており、オーケストラとバンドサウンドの融合による壮大なアレンジが話題となった。

危険なうさぎソング

ヴィジュアル系が描く「うさぎ」は、時に可愛さの殻を破って凶暴性や病的な感情を帯びることがある。

歪んだ欲望を纏った兎、狂気に走る兎、暴走する兎。

ここでは、うさぎというモチーフを不穏に、または過激に扱った楽曲を紹介する。

甘い暴力「性欲うさぎ」

そのタイトルからして衝撃的な「性欲うさぎ」は、甘い暴力による過激な一曲。

2018年8月に発売されたEP『だいじょばない』に収録されている。

性的欲望にまみれたウサギを描いたような歌詞と、キャッチーでノリの良いヴィジュアル系ロックサウンドが融合。

ライブではファンがうさぎポーズで応えるなど、過激ながらも遊び心あるパフォーマンスで人気曲となっている。

Dolly「兎唄」

メルヘンかつ耽美な世界観の中に、不穏なエロティシズムと死の気配が漂う楽曲。

2008年発表のアルバム『Paradise Lost』初回盤ボーナストラックに収録されている。

歌詞には「シリアルキラーの兎」をはじめ、官能と狂気が絡み合った言葉が連なり、可愛らしいうさぎのイメージとは真逆に振り切った一曲だ。

0.1gの誤算「オオカミ男と月兎」

2017年9月にライブ会場限定シングルとして発表された一曲。

満月の夜にまつわる伝説的イメージを用いながら、狂おしい愛欲を歌った疾走感あふれるナンバーだ。

拝啓、大好きな君へ僕など知らないでしょう。

こんな満月の夜はここでいつも見ていた。

君に逢いたい。

と狼男視点の手紙で始まり、ヤンデレ的な執着が次第に露わになっていく。

少女-ロリヰタ-23区「うさぎにげる花園」

2005年6月発売のインディーズ盤シングル『23区幾何学缶。』に収録されたナンバー。

疾走感のあるギターロックサウンドにメルヘンな歌詞が載せられているものの、その内容はどこか淫靡で狂気を孕んでいる。

純真な童話と言うよりは少し背徳的で危険な香りが漂う、独特の世界観の一曲。

まとめ|兎は今日も、何かを抱えて跳ねている

うさぎという存在はヴィジュアル系において、愛されたいと願う儚さ、月に祈るような幻想性、衝動に呑まれる危うさなどさまざまな感情を背負う。

今回紹介した楽曲たちは、それぞれが異なる視点で「うさぎ」というモチーフを切り取っており、ヴィジュアル系という表現ジャンルが持つ振れ幅の広さが感じられた。

あなたの心に残った兎は、どんな姿をしていただろうか。

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この記事を書いた人

関西在住。大学では法哲学を専攻し、「ヴィジュアル系における自由と規律」をテーマに研究。音楽を通じた表現と社会的規範の関係性に関心を持ち、ヴィジュアル系という文化現象を美学・社会構造・言語の観点から読み解いてきた。現在はメディア運営者・ライターとして、執筆を通じてバンドの世界観を言語化し、ヴィジュアル系の魅力を広く伝える活動をしている。

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