
2026年4月6日。
大阪・阿倍野ROCKTOWNにて、ヤミテラの3days全曲ワンマン「気炎万丈」Day1が開催された。
天井の高い会場にはミラーボールが設置され、ステージには黒い幕。
シンプルなステージ構成の中、開演前のフロアには独特の緊張感と高揚感が漂う。
私服とグッズTシャツのファンが入り混じる。
それぞれの手首には光る腕輪。
開演が近づくにつれてスイッチが入れられ、フロアに色とりどりの光が広がっていった。
やがてSEが鳴り響くと、「玉砕メーデー」衣装のヤミテラメンバーたちが登場。
ボーカル・RiNaは両手で中指を立て、挑発するような仕草を見せた。
1曲目「PARADOX」
イントロと同時に、フロアは一斉に激しいヘドバン。
上手から下手まで荒波のように揺れる頭の動きを司るのは、鋭く刻むバンドサウンドだ。
ギターのリフ、ベースの低音、ドラムの一打一打。
音の一つひとつがダイレクトに身体へと伝わってくる。
「極楽浄土 愉悦の傲り 襲いかかるは 本物の闇」
RiNaの喉の奥から絞り出すようなデスボイスが、攻撃性をさらに引き上げる。
そこからサビに入ると、空気は一変。
「抗えば無限の闇 崩れ去る 理想もろともに」
ここでは伸びやかなクリーンボイスへと切り替わり、フロアを惹きつける。
2曲目「カリスマ」
一斉に拳を上げ、身体を揺らすヤミテラギャたち。
軽快なリズムでありながら、低音も際立つサウンドが、この曲の皮肉の中に滲む「怒り」を感じさせた。
ギターソロでは上手・下手それぞれで咲きが起こり、同時に折りたたみも混ざる。
3曲目「牙」
イントロと共にフロアではモッシュが発生。
サビでは、色とりどりの光る腕輪を掲げながら観客たちがジャンプし、あべのROCKTOWNの空間が大きく揺れた。
さらに片手をくるくると回す振りが繰り返される。
4曲目「フィクション」
RiNaの「折り畳め!!」という一声を合図に、イントロで一斉に折りたたみ。
そこから間髪入れずにヘドバンの応酬。
サビでは、ベース・湊叶が表情豊かに歌詞を口ずさみ、全身で奏でるかのようなステージングが目を引く。
「全曲ワンマンということで。今日しかないセットリストです。今まで俺たちが作り上げてきた曲と、魂。くれてやっからな!」
曲終わり、RiNaが力強く宣言する。
「こんな企画にもついてきてくれるお前たち。ありがとうな!マニアックな曲とかもあるけど、振りとかわからなくても、思い詰めなくていいから。あなたの全力で、この3日間楽しんでください!」
5曲目「ケミカルダンス」
快楽へ誘うような、妖しくも軽やかさを帯びた曲調。
アウトロでは転調とともに手拍子が重なり、ステージ中央、RiNaは笑顔を見せた。
6曲目「鬱な世界」
サビでは、バイバイするように手を振る動き。
「鬱な世界…僕はもうこりごりで
全てが終わるまでに心中しよう」
歌詞も相まって、暗く沈むような世界観でありながら、疾走感も決して失わない。
どこか力を与えてくれるような、ヤミテラの強さを感じさせる一曲だ。
7曲目「南無阿弥踊」
直前の歌謡曲的なニュアンスから一転、ヘヴィメタルサウンドが叩きつけられる。
間奏ではテンポが上がり、フロアの動きもさらに激しく。
回転ヘドバンも巻き起こり、勢いが衰えない。
ところがサビでは、意表をつくダンサブルなサウンド。
リズムに合わせ、頭の上で手を合わせながらジャンプするヤミテラギャたち。
「大阪ー!おもっくそ楽しんで帰れよ!!いいか!!」
RiNaの呼びかけに、フロア全体が声を上げて応えた。
8曲目「HARRY」
湊叶のベースのフレーズが要所で際立つ一曲。
「確信的愛頂戴」
という歌詞に合わせ、蘭樹が耳に手を当てる仕草を見せる。
曲終わり、RiNaが問いかける。
「まだいけるよな!!」
フロアの熱量は冷めることを知らない。
9曲目「害悪Stupid」
ShuKaの華やかなギターリフがイントロから響く。
ここにきてもなお、フロアでは柵を飛び越えんばかりの勢いで折りたたみが続く。
曲中、一瞬の無音。
そのタイミングで、RiNaが不意に湊叶へマイクを向ける。
「大阪大好き♡」
甘く放たれた一言に、フロアが沸く。
すぐさまRiNaが応える。
「俺はみんなが大好き!」
空気が緩み、笑顔が溢れるヤミテラギャたち。
曲終わりには、メンバーコールがフロア中に響き渡った。
MC
湊叶が口を開く。
「気炎万丈…タイトル通りアツいね!(衣装の)腕章が俺のとこまで飛んできたんだけど、誰の?」
すると、ドラム・J ‘ω’2が手を挙げる。
いかに激しいステージか。
フロアからは笑いと同時に、感嘆の声すら漏れていた。
続けてRiNa。
「久々にこの衣装で、みんなの前でライブ出来て嬉しい。今回3種類の衣装を着るわけだけど、他にも見たい?敬礼とか、火花とか」
懐かしい衣装への言及をしたかと思いきや。
「56kgだったんだよ、あの時の俺。今?…75kg!」
突然の増量告白に、フロアから笑いが起こる。
「約束するよ。あの頃の衣装を、いつか当時よりも着こなして見せる!」
そうRiNaが言い切ると、応援の温かい拍手が起こった。
間を置かずに続ける。
「次の曲は全く関係ないです。『都落ち』」
曲名が告げられた瞬間、フロアから悲鳴にも似た大きな歓声が上がった。
10曲目「都落ち」
ベースとボーカルのみで始まるイントロは、切なさを滲ませる。
歌い上げるようなShuKaのギターソロは、まるで訴えかけるかのよう。
歌謡曲のようなレトロな雰囲気もありながら、J ‘ω’2の刻むリズムによって、途切れない疾走感がある。
11曲目「投影センチメンタル」
前曲とどこか近いノスタルジックな空気を持ちながらも、質感は異なる。
セクションごとに表情が変わり、軽さと重さを行き来するような展開。
RiNaの、まるで指揮を取るような動きに導かれ、バンドの呼吸が揃っていく。
12曲目「Thunderbolt」
狂気すら感じさせる、激しい拳ヘドバン。
空気が重く落ちたかと思えば、再び持ち上がる展開で、休む隙はない。
「最高だぞバンギャ!ラスト行こうか!」
RiNaの声が響く。
「初日のラストはこの曲って決めてた。…俺はこの曲が好きだ!!」
13曲目「カケラ」
J ‘ω’2の緩急あるプレイが楽曲を牽引する。
フロアでは拳を上げながら最後の力を振り絞り、声を上げるヤミテラギャたち。
アウトロではギター隊が寄り添うように並ぶ。
「センキュー大阪!めちゃくちゃ楽しかったよ!ありがとう!」
RiNaの言葉とともに、本編は幕を閉じる。
拍手とメンバーコールに包まれながら、メンバーはステージを後にした。
アンコールMC
「ヤミテラ」と書かれた横断幕がライトに照らされ、ゆっくりとはためく中、ステージに再びメンバーが姿を現した。
RiNaが口を開く。
「みなさん。果たしてヤミテラの曲は、全部で何曲あると思いますか?…59曲くらい、ですね!」
そしてこの日のセットリストについて触れる。
「ギリギリまで組んでなくて、PCとスマホでやってたんだけど…」
それを受けてShuKaが茶化す。
「PCできるんだ!?昔一緒にバイトしてた時は、こうやってやってたけど」
両手の人差し指でぎこちなくタイピングする仕草に、フロアから笑みが溢れた。
話は戻り、セットリストの組み立ての難しさが語られると当時に、これまでの楽曲を振り返っていく。
「ShuKa的勝負曲は?」
とRiNa。
「仇花。」
ShuKaの回答に、RiNaは当時を振り返る。
「“今は夢の途中”ってところ、最初は無くてさ。ShuKaに『何がいいと思う?』って聞いたんだよね。そしたら“夢の途中っしょ!”って。かっこいいよね、当時の俺たちって感じで」
ありのままの姿、気持ちを表現したフレーズに、頷くヤミテラギャたち。
「蘭樹だったら?」
RiNaからの問いかけに、
「…今は確変中♬」
と蘭樹。
ステージ上とは異なるRiNaの一面を思わせる一言に、フロアは意表をつかれたか、それとも予想していたのか。
和やかな笑いが広がった。
「ほんとに、その時その時で好きな曲ばっかり作ってきたんだなって思う。これからも“今作りたいもの”を作っていく。それで次全曲ワンマンやる時は、100何十曲あったら素敵じゃないですか!?」
RiNaの力強い言葉に、拍手と歓声が起こった。
14曲目「舞酔」
2025年発売の「玉砕メーデー」に収録された、まさに「今のヤミテラ」の革新を感じさせる一曲。
テンポが上がるタイミングでRiNaが煽る。
「こっから全員頭でこいや!」
その言葉を合図に激しいヘドバンが巻き起こる。
15曲目「レビトランス」
ミラーボールが回り、会場全体が水玉模様に彩られた。
サビでは蘭樹が身を乗り出し、華麗なプレイを魅せる。
RiNaはマイクスタンドを高く掲げ、フロアに向けて声を促す。
「暴れようぜ!いいか!」
16曲目「イキタガリ」
サビではタオルを振り回すヤミテラギャたち。
モッシュの勢いも衰えを知らず、フロアが音に合わせて波打つ。
ラストサビ前、蘭樹がセンターに移動したかと思うと、終盤にかけてその場でギターをかき鳴らし続けた。
17曲目「メンヘラ撲滅」
蘭樹センターのまま次曲に突入し、Bメロではツーステをしながら演奏する遊び心も見せた。
ボーカルソロでは、咲きではなく祈るようなポーズ。
「俺はライブハウスで死んでこの人生を終える!そのためにはお前が必要だ!」
RiNaの言葉が突き刺さるように響く。
18曲目「くだらね世界」
ラストは、フロア全体にシンガロングが響く。
ジャンプの揺れも相まって、この日一番とも言える一体感が生まれた。
「ありがとう大阪!最高の初日でした。明日も明後日も、その先も。ヤミテラをよろしくお願いします!」
RiNaが続ける。
「これからも楽しいこととか、かっこいいことを追求してく。この5人で!」
メンバー全員が深く一礼。
メンバーコールに包まれながら、ステージを後にした。
まとめ
4/6(MON) あべのROCKTOWN
— ヤミテラ (@yamitera_) April 6, 2026
ヤミテラ 大阪3days 全曲ワンマン
『気炎万丈』Day1
ご来場ありがとうございました🌅
▷▷NEXT tomorrow✨
4/7(TUE) あべのROCKTOWN
ヤミテラ 大阪3days 全曲ワンマン
『気炎万丈』Day2
衣装🖤BLACK OUT
■詳細→ https://t.co/vCDUptkEH7 pic.twitter.com/NJBTkDvlOZ
3日間にわたる全曲ワンマンの初日。
楽曲ごとに異なる表情を持ちながらも、一貫して途切れない疾走感が、ヤミテラギャたちを突き動かしていた。
RiNa、蘭樹、湊叶、ShuKa、J ‘ω’2。
5人の強い個性が、それぞれ鋭い輝きを放ちながらも、絶妙なバランスで調和している。
聴きごたえ、そして暴れ甲斐のあるラインナップに、これから先どのような楽曲が仲間入りしていくのか。
ヤミテラの今後のリリース、そしてライブから、片時も目が離せない。

