
徳島を拠点に活動するVERTEXが、10月1日に最新作『QUINT RESONANCE』をリリースした。
結成当初に生まれた楽曲を含む全3曲を収録し、新たな息吹を吹き込んだ一作。
本記事では、収録曲レビューとメンバーコメントを通して、『QUINT RESONANCE』を紐解いていく。
VERTEX『QUINT RESONANCE』について
VERTEXは2008年に結成。
メタルやハードコアを基調としたラウドなサウンドと、儚さや切なさを帯びたメロディラインを武器に、徳島を拠点に活動してきた。
Vocal. 彩ヵ
Guitar. 寥太
Guitar. 裕貴
Bass. 将人
Drums. 爻
2012年に解散したものの、2025年には1日限定復活ライブを開催。
最新作『QUINT RESONANCE』では、結成初期の衝動を刻んだ楽曲から現在へとつながる楽曲まで、全3曲を再録している。
VERTEXの原点、そして現在が重なり合う作品だ。
1曲目|INSANE BLOOD
初っ端からフルスロットルで駆け抜ける、嵐のような爻のドラム。
そして、切り裂くような彩ヵのデスボイスから幕を開ける。
一方で、サビに入ると空気は一変。
「枯れた声で叫び続けてもアナタは今何処を見ているの?
この身体にアナタを何度も消えぬよう刻むから」──VERTEX『INSANE BLOOD』より
ヘヴィなサウンドの中に、耽美で切ないメロディラインが広がる。
終始、息つく暇もないほどの速度と圧を保ち続ける楽器隊。
激しさの中に哀しさを滲ませながら、最後まで一気に畳み掛ける。
2曲目|追考の先、闇夜
耳に残るのは、寥太と裕貴によるツインギターのリフ。
絡み合いながら鋭く切り込むフレーズを、将人の骨太なベースが低い位置からどっしりと支える。
「悲しい音で崩れていく心に気づいて
手を伸ばしても何もかも離れていく
離れていく・・」──VERTEX『追考の先、闇夜』より
闇の中へ差し込む光のように、伸びやかな歌声。
開放感のあるメロディでありながら、バンドサウンドはタイトで鋭い輪郭を保ったまま。
騙され、失い、疑い、それでもまた何かを求めてしまう。
そんな終わりの見えない循環を巧みに描いた一曲だ。
3曲目|vague
歪みを帯びながらも鮮やかなギターが、楽曲の中心で存在感を放つ。
そこに重なる歌声は、ヘヴィなメタルサウンドに埋もれない迫力ある低音から、透明感のあるハイトーンまで自在に行き来。
「ただ聞かせて欲しかったんだ
あなたの声を震えていてもいいから
そっと」──VERTEX『vague』より
等身大の言葉に、脆さと切実さが滲む。
ぼやける視界のまま彷徨う感覚を、そのまま音にしたようなラストナンバー。
VERTEXメンバーコメント
『QUINT RESONANCE』について、VERTEXのメンバー5人からコメントが届いた。
再録への想いや楽曲への思い入れ、10月16日のライブに向けたそれぞれの言葉にも触れてほしい。
彩ヵ
今回の再録音源は、メンバーの意見と、みんなからいただいた「これも聴きたかった」という声を合わせて、実現しました。
当時のVERTEXらしさはそのままに、今だからこそ出せる熱や勢いを詰め込んでいます。
昔から聴いてくれている人には「あの頃」を思い出してもらえるような、新しく知ってくれた人には「今のVERTEX」を感じてもらえるような、そんな音源になりました。
音の迫力や歌の表現も含めて、じっくり聴いてみてください。
そして、10月16日のライブにも遊びに来てもらえたら嬉しいです。
たくさん聴いてください!
よろしくお願いします!
寥太
今回の再録音源、どれも当時をとても思い出す曲ばかりです。
制作中も当時の事を思い浮かべながら当時よりカッコよく、でも当時の色は残しつつと言う絶妙なラインを攻めるのが難しかったですが自分たちでも納得のいく仕上がりになりました。
特にM3のvagueはVERTEXを結成して一番最初にできた曲なのでとにかく『エモい』です。
当時は出せなかった演奏力や表現力、色気等一杯聴いて感じでもらえるとうれしいです。
そして10/16のライブにもみなさま是非遊びに来てくださいね!
裕貴
収録曲のうち2曲は、VERTEXへの加入を決めるきっかけになった思い入れのある曲です。
改めて音源として残せたことは、個人的にも特別なものがあります。
アートワークは今回も自分が制作しています。
当時のVERTEXが影響を受けたもの、自分自身が影響を受けてきたものを重ね合わせて、3曲の世界を視覚化しました。
音源とあわせて楽しんでもらえたら嬉しいです。
将人
今回のRerecについて
「そうそう、ヴェルテクスってこうだったよね!」
と感じられる3曲が並びました。
僕がVERTEXへ加入する前の感じていたイメージもこうだったなー。
懐かしいけど、全然違う。
って思ってもらえたら嬉しいかな。
それと同時に過去のVERTEXを知らない人が聴いたってかっこいい!って思ってもらえる仕上がりだと自負しています。
僕らの最後の作品に相応しいものになってるので是非聴いてください!
爻
今回の再録音源、改めて聴いてかっこいいなーって思いました!
その中でも「INSANE BLOOD」は、当時から今までずっと一番好きな曲なので、ドラムを叩いていても特に思い入れがある曲なので、13年ぶりに改めて音源として残せたことが嬉しいです!
今回初めて聴く人にも絶対「かっこいい」って言ってもらえる作品だと思います!
そして、再録音源だけじゃなく、10月16日のライブでは今のVERTEXを実際に見て、聴いて感じてもらいたいです。
確実に当時よりパワーアップしてる!!
音源を聴いて気になった人も、昔から応援してくれている人も、ぜひ10月16日に徳島まで遊びに来てください!
会場で一緒に楽しみましょう!
まとめ
荒々しい衝動と耽美なメロディが交錯する『INSANE BLOOD』。
疑いと期待の間で揺れる心を描く『追考の先、闇夜』。
そして、曖昧な愛と本心を探し、彷徨い続ける『vague』。
VERTEXが結成当初から持ち続けてきた魅力と、今の5人だからこそ生まれる音が重なり合う。
楽曲は各種サブスクリプションサービスで配信されているため、ぜひ彼らの音を聴き、過去と現在が響き合う『QUINT RESONANCE』の世界に触れてみてほしい。
