【インタビュー】路地裏堂とは|店主・唯とアルバイトたちの鳴らす轟音に浸る。ヴィジュアル系オルタナティブ・シューゲイザーバンド

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umbrellaのギターボーカルであり、ソロアーティストとしても活動する唯。

今夏、新たにバンド形態のプロジェクト「路地裏堂」を始動させた。

ギターにえゐむ、ベースに永山銀、ドラムdagakiを迎え、2026年8月8日にART POP ENTERTAINMENT PRESENTS 「CRUSH OF MODE -HYPER HOT SUMMER’26-」横浜BAYSIS公演で初ライブを披露。

唯が「店主」、ほかの3人が「アルバイト」というユニークな関係性を持つ路地裏堂だが、その裏には互いの音楽性やプレイヤーとしての実力に対する、深い信頼と敬意があった。

本インタビューでは、路地裏堂が誕生した経緯から、4人それぞれの音楽的ルーツ、加入の理由、初ライブの手応え、そして今後の展望まで、たっぷりと話を聞いた。

目次

路地裏堂とは|2年前から構想していた、バンド形態のプロジェクト

——まず、路地裏堂がどのようなプロジェクトで、どういった活動をされているのか教えてください。

唯: 自分がソロ活動をしている中で、痒いところに手が届かないようなことがあって。「そろそろバンドという形でやってみたいな」っていうのを、もう2年ぐらい前から考えてたんです。

サポートメンバーを見つけるのはちょっと腰が重くて、なかなか行動に移せなかったんですけど、ずっとできないのも嫌やなと思ったので。

少しずつ「サポート探してるんだよね」みたいな話をしながら水面下で動いてきて、今に至るという。

バンドという形でやるので、「唯」じゃなくて「路地裏堂」という名前でやろうと決めて、スタートしました。

店主ギタボ:唯

——かなり前から構想されていたんですね。「路地裏堂」という名前にはどういった由来があるのでしょうか。

唯: 私のやってる活動には、「路地裏にあるような音楽を広げる」というコンセプトがあって。まさにumbrellaがやっている主催イベント「路地裏サーチライト」と同じような感覚です。

「路地裏にひっそりとお店を開く」というテーマで個人ブランドもやってるので、やっぱり自分のパーソナルな活動をするには、この名前でやるべきかなと。

メンバー(従業員)紹介|店主と3人のアルバイト、それぞれの活動歴

——皆さんの自己紹介と共に、路地裏堂以外での活動歴についても教えていただけますか。

えゐむ: ギターを弾いてるえゐむです。パーソナルなバンドとして、「枯レタ井戸ノ底。」というヴィジュアル系バンドと、「fujinezz」というシューゲイザーバンドをやってます。

レギュラーサポートとしては、「死んだパンダ噛んだズ」と「のろゐみこ」でギターを弾いてます。

dagaki: ドラムをやっております、dagakiです。もともとはドラマーとしてバンドマンのキャリアが始まって、その後、自分がギターボーカルをやっている「aprilapril」というバンドを数年間やってました。現在はドラマーとしての活動のみとなってます。

メインで動いているのは「色々な十字架」というバンドです。ヴィジュアル系以外では「スズメーズ」「sheeplore」「KRISHNV」というバンドでドラムを叩いております。

それ以外にも、ちらほらとサポート受けたりする機会がある感じです。

——ギターボーカルもされていたんですね。

dagaki: そうですね。自分で曲を作るのが好きだったので、作った曲を自分で歌いたいなというところから、ギターボーカルのバンドを昔やってました。

——唯さんもギターボーカルを始め、様々なパートをご自身で演奏されますが、ここにもいろんな楽器ができる人が居ると。

唯: いやー、なんかそういう人がいると、ちょっと緊迫感出てくる。なんか気が抜けないですね(笑)。

——続いて、銀さんもお願いします。

永山銀: ベースの永山銀です。

10代の時にヴィジュアル系をちょっとやったんですけど、東京に出てきてからは辞めちゃって。下北とか渋谷とかで、ギターロックって感じのバンドをずっとやってました。あとジャジー・ヒップホップとか、オルタナっぽいのとか、色々やってて。

いわゆるヴィジュアル系シーンにまた関わるようになったのが「nurié」で、2年半くらいサポートをやってました。

今は路地裏堂しか、ヴィジュアル系と言われるようなバンドはやってなくて。ほかは「April in 85」と「Leilani」っていう、どっちもオルタナ、シューゲイザー、ドリームポップみたいな感じのバンドでサポートをやってます。

あとはバンド以外にDJをやったり、作詞家をやったりとかもしてます。

——ありがとうございます。では唯さんも、改めて自己紹介をお願いします。

唯: ギターボーカルをやっている唯です。

2002年から自分のヴィジュアル系のバンド「LOKI」を始めて、そこから活動が終了したところで「umbrella」っていうバンドに移行して、今に至ります。

その間ソロでも活動しつつ、この度バンド体制でもやろうかということで、路地裏堂の音楽部門を開店しました。

——唯さんが店主で、ほかの皆さんはアルバイトなんですよね。バイトリーダーなどの役職もあったりするんですか?

唯: そうですね。今は全員、出勤1日目のオープニングメンバーなんですけど。出勤が10回を超えたら、バイトリーダーを決めようかなと。

もし全員が同時に10回超えたら、 全員バイトリーダーです。

永山銀:やったー。

唯: リーダーって何なんやろと思うんですけど(笑)。でも、やっぱり10回までやったら、何かしら私は結果を出すつもりでいるので。

給料を上げようと思ってます。昇給制なんで。

——基本給が上がるんですか?めっちゃいい職場じゃないですか。

唯: ブラックなつもりはないです(笑)。

4人の音楽的ルーツ|ヴィジュアル系からオルタナ、シューゲイザーまで

——皆さん、ヴィジュアル系のみならず、さまざまなジャンルで活動されてきたと思います。それぞれの音楽的なルーツや、影響を受けたバンド・アーティストなどを教えていただけますか。

えゐむ: ジャンルで言うと、パンク、ニュー・ウェイヴが基本土台にあって、そこからブレてないですね。

そのニュー・ウェイヴからシューゲイザーなり、テクノ、ハウスとか。日本のバンドで言うと、トータルBUCK-TICKですね。

永山銀:確かに!

——ご自身で音楽をやろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

えゐむ: リアルタイムで聴いたヴィジュアル系が、SHAZNAとかLa’cryma Christiだったんですけど。すごく現実離れしたものに聴こえたんですね。全然自分で弾ける気がしなくて、バンドをやろうとは思わなかった。

でも、イギリスのManic Street Preachersっていうバンドを見つけて。とてつもなく下手くそなんですよ!「これだったら僕でもできるかも!」って、ベースを握ったんです。

——それは、あえて荒っぽく演奏しているとかではなく、本当に下手なんですか?

えゐむ: 本当に下手なんです。

唯:人々に勇気を与えてるね(笑)。

——ちなみに、どのパートの方が特に下手なのでしょうか…?

えゐむ:4人組で、ギターボーカル以外の3人が壊滅的に下手でしたね。

でも彼らのアイデンティティとして、歌詞がすごく痛烈だったり、アイロニックだったり、めちゃくちゃ文学的で美しいんです。その下手くそなメンバーが書いてるんですが。

——歌詞の方に才能を全振りされてるのでしょうか(笑)。尖っていてかっこいいですね。

えゐむ:はい。それを見て、自分でもできそうかなと思ってベースを弾くようになったら、意外と上手かったみたいで(笑)。

そこからGLAYなりSHAZNAなりLa’cryma Christiなり、コピーしてましたね。

永山銀:えゐむくんはベース上手いですよ。

唯:ギターに転向したのはいつから?

えゐむ: 20歳過ぎたぐらいに、自分でシューゲイザー、オルタナのバンドをやりたくなって。曲を自分で書いてるうちに「ああ、僕ベースじゃなくて歌いたいんだな」と思ったんです。

でもオルタナバンドで歌うなら、ギター弾けなきゃまずいじゃん、と思って。ベースの機材を全部売って、ギターを買いましたね。

アルバイトギター:えゐむ

——思い切りましたね!そこからずっとギターを弾かれているんですか。

えゐむ: そうですね。

——なるほど。Manic Street Preachers、気になるので聴いてみますね。

dagaki:初期が特に下手ですよね。

えゐむ: だいぶやばいです。でもかっこいいですよ。

——続いてdagakiさんはいかがでしょうか。

dagaki: 一番最初に音楽に触れたのは、ピアノを習い始めた幼稚園の時です。

そこから小学校の頃、ミュージックステーションの過去映像特集みたいなやつで、XのYOSHIKIさんがフロアタムを投げてるのを見て、ドラムを始めたいなと思いました。

唯:ん!?(笑)

——(笑)一回全部聞きますね。

dagaki:ヴィジュアル系で一番影響を受けたのはLa’cryma Christiですね。CDを全部買って、全部聴くくらい好きでした。

作曲や精神性の部分では、ヴィジュアル系じゃないですけど「Syrup16g」っていうバンドにすごく影響を受けたなと思います。

音楽のジャンル的には、やっぱりオルタナ、シューゲイザーが一番熱狂したジャンルですね。それ以外にもヒップホップ、R&Bも好んで聴いてたりします。

——先ほど、YOSHIKIさんがフロアタムを投げているのを見てドラムを始めたいと思ったとおっしゃっていましたが、それはどういうことなんでしょう?(笑)

dagaki: なんかすごい真面目な子だったんですよ、昔から。小学校の頃は勉強も比較的できて、どちらかというと内気な、お絵描きとか好きなタイプだったんですけど。

毎週、Mステとか音楽番組を観てて、過去映像でYOSHIKIさんのパフォーマンスを観たんです。

まずXの演奏とパフォーマンスがすごかったのと、挙句の果てにYOSHIKIさんがフロアタムを投げていて。「そんなことしていいんだ!」みたいな感じで、結構ショックを受けましたね。

で、「こうなるにはどうしたらいいんだろう。まずはドラムを始めなきゃいけない」と思って(笑)。中学校に入った時に、吹奏楽部でドラムを始めました。

——よっぽど衝撃が大きかったんですね(笑)。

dagaki:まだ今のところ基本的に投げたことはないんですけど。

一同:(笑)

——もしかしたら、いずれ投げる可能性があるかもしれないですね(笑)。

唯:やる?路地裏堂でやんの!?

dagaki:投げないで済んだほうがいいかなと。クビになる(笑)。

唯:私は良くても、箱はどうかな?

dagaki:YAZAWA?

一同:(笑)

唯:真面目な子とか賢い子って、一個タガが外れると、やっぱ変なことになるよね。なんか、詰まってたものが解放されたのかな?そこで。

壊れてもいいようなタムだけ、いつかプレゼントします(笑)。

——では、その日を楽しみにしています(笑)。続いて銀さんはいかがでしょうか。

永山銀: 一番最初は小学生の時に、それこそ多分Mステとかだと思うんですけど、L’Arc-en-Cielの『HONEY』で音楽というものを認識して。

『HONEY』だから、ギターボーカルなんですよ。そこから「ギターを弾きながらバンドで歌ってる人ってかっこいいな」と思って、ギターを始めました。

やっていくうちに、やっぱりベースが好きなんだなって思ってベースになったんですけど、ギターボーカルがいるバンドはずっと変わらず好きで。

影響を受けたバンドで言うと、the band apartとか、アルカラとか、ハヌマーンとか。ヴィジュアル系もPlastic Treeから入ったんですよね。

別にピンボーカルが好きじゃないってわけでもないですけど、ギター持ってたらなおかっこいい。音的にも、ツインギターっていうよりかは、ギターボーカルとギタリストのツインが好きなんですよね。そこでベースを弾いてるのが楽しい、みたいな。

あとはジャズ、ヒップホップ、R&B、レゲエとか、そういうブラックミュージックが好きで。プレイヤーとしては、オルタナとかシューゲイザーも全部、ブラックミュージックのフィルターを通して変換してアウトプットしてる気がします。

ここが多分、ほかのベーシストとの違いだと思いますね。

——面白いですね。ジャンルの好みだけではなく、バンド形態にも好みがあるという。

永山銀: でも何でも好きですよ。スリーピースも好きだし。

唯: えゐむ君と逆なんやね。えゐむ君はベースから始まってギターに変わったけど、銀ちゃんはギターから始めてベースになった。

永山銀: 逆パターン。多分性格も、えゐむ君はギタリストっぽいと思うし、僕はベーシストっぽい。

最初の憧れやスタートが違っただけで、自分の本質のパートにたどり着いてるんでしょうね。

——似た部分と、全然似ていない部分の両方を持っていらっしゃる気がしますね。では店主も、音楽的なルーツについて改めて教えていただけますか。

唯: うちが歌謡曲とか演歌の家系で。演歌、歌謡曲、ポップスばかり聴いてた子供時代でした。

小学校から中学校にかけて、周りの友達が音楽を好きになって、CD買ったりとかするじゃないですか。その時にMr.Childrenとかを初めて聴いて「おお、こんな音楽が!」みたいな感じで好きになったのがきっかけです。

XとかLUNA SEAとかも、中学校の時みんな聴いてたんですけど。私は引っ込み思案で、激しいのや派手なのがちょっと怖かったんです。自分が目指すものじゃないし、ひっそりと好き、みたいな。

そこから、女性ボーカルのバンドっていいなと思い始めて。JUDY AND MARYが始まりで、Coccoも好きでしたし、女性ボーカルに惹かれるものがあって。そこから女性ボーカルのバンドでギターを弾き始めました。

女性ボーカルのバンドのルーツを探っていくと、NirvanaとかSmashing Pumpkins、My Bloody Valentineとか、オルタナのバンドの影響を受けてることが多いのを知って、自分も聴くようになりましたね。

アルバイト加入の経緯|唯が惚れ込み、口説いた3人のプレイヤー

——皆さんが路地裏堂に集まられたきっかけについて、それぞれの加入の経緯や決め手を教えていただけますか。

唯:声をかける前からずっと目をつけてたんですよ、正直言うと。いろんな人を見てて、「あ、この人いいな」「この人はいただこう」みたいなのが結構自分の中にあって。携帯のメモに残ってます(笑)。

ソロでバンドをやろうと思った時、一番最初に「横でベースを弾いてもらうならこの人やな」と思ったのが銀ちゃん。

永山銀:あらま!

唯:nuriéの関東の時のライブ映像とか写真とか色々見た中で、トータルで私の好みやったんですよ。

動きもそうやし、スタイルもそうやし、おしゃれでもあるから。ベーシストの中で、群を抜いていいなと思って。

永山:ああ、それはそう。

唯:(笑)

それで、一番最初に声をかけたのが彼ですね。

声をかける前に、バンドをやりたいみたいな話も聞いてたんで、私にとっては好都合かなと思ったし。

「ソロやる時はちょっとベース弾いてもらうかもしれんけど、いい?」みたいに、さらっと聞きましたね。反応が良かったらほんまに声をかけよう、みたいな。

社交辞令の人ってだいたいわかるんですよ。でも銀ちゃんの場合は、どっちかというと「バンドを組みたい」っていう気持ちの人だったんで。

私はそういう、ちゃんとレスポンスが強い人の方が好きなんで。「この人最高やな」と思いました。

——銀さんは、声をかけられた時どう思われましたか?

永山銀: どっちかっていうと、もう誘われなくてもこっちから、ぐらいの。

umbrellaをやりながらソロもやってるってことは、もっと色んなことやりたいんだろうなっていうのはわかってたんで。待ってたじゃないけど、言ったらやってくれんじゃねえかな、ぐらいには思ってました。

やりたがってんじゃないかな?みたいな。

アルバイトベース:永山銀

唯: いやもう伝わってるっすね。そうなんですよ。「この人とやれば多分私いけるな」っていう確信もあったんで。

——気持ち通じ合ってたんですね。

唯:でも、「この人にサポートをお願いしよう」って確定したのは、その後の話で。

銀ちゃんがどっかのバンドに入るっていう話を聞いたんですよ。その時、「残念」っていう気持ちが生まれたんです、自分の中に。「あ、こういう気持ちになるんや」って。

で、その話がなくなったんですよ(笑)。その時に銀ちゃん、めちゃくちゃ落ち込んでて。

永山銀:はい。

唯:たくさん愚痴も聞いたし(笑)。めっちゃ酒飲んで本気で落ち込んでたから、おもろかったんですけど。

永山銀:まだ引きずってるから!(笑)

唯:私からしたらザマアミロみたいな。

永山銀:(笑)

唯:ほんまに落ち込んでたから、「いや、もうそんなんこっち来い!」って口説きましたね。

——なんだか少女漫画みたいな展開でいいですね。取られたくないみたいな(笑)。

唯: 銀ちゃん、売れるんで絶対。横でベースを弾かせた時に、「こいつやばいベーシストやな」ってもっと思えるようなところまでやろうと思ってて。

うちの音楽で、銀ちゃんを知ってもらうきっかけを作ろうと思ってますね。

——銀さん、今のお話を聞かれていかがですか?

唯:わろてるけど。

永山銀: 照れ笑いですこれは(笑)。

唯: ベーシストとしてサポートも増えるかもしれんし。…それはそれでモヤっとするかもしれんけど…。

ほんますごいんですよ、このベーシスト。音楽を心から楽しんでるから。

この前も、LOFTのイベントで一緒に写真撮ろうねって話をしてたんですけど、いつの間にか銀ちゃんがいなくなったんですよ。

「どこにいるの?」って探したら、なんか普通にライブ楽しんでたみたいで(笑)まあいっかって。

それぐらい音楽が好きなのすごいし、私もそれが好きで。素敵です本当に。

永山銀:ありがとうございます。

唯: で、えゐむ君ですよね。のろゐみことかのサポートをする前ぐらいから、よくタイムラインに枯レタ井戸ノ底。とか、彼のバンドが出てきたんです。

音楽のスタイルはパンクとかで、私とは全く違うんですけど、めっちゃかっこよかったんですよ。動きとか荒っぽい感じとかも、すごく好みで。

彼がライブの時に叫んだりするのを見たんですよ、どっかで。よく叫ぶやん?

えゐむ: ああ、そうですね。

唯: それを見て、「この人がいい」と思ったんです。

やっぱりライブで感情的になって、しっちゃかめっちゃかになってる音楽が好きやったので。こういう起伏が激しいギタリストって、観てて楽しいんですよね。

実際に音を聴いてみたら、やっぱりすごかったんですよ。いろんな音楽知ってるなと思ったし。

あと、私が大っ嫌いなジャズコーラスっていうアンプで、めちゃくちゃいい音を鳴らす人なんです。

——ジャズコーラスがお嫌いなんですか?

唯: 私はライブハウスによく置いてあるジャズコーラスで、本当にいい音を出せない人やったんで。昔から。

もしジャズコーラスでいい音を作れたら、引退しようと思ってます。

——そんなに!(笑)

唯: それぐらい一番難しいと思ってるんですよ。私のラスボス。

そのジャズコーラスでめちゃくちゃいい音を鳴らす人なんです、えゐむ君は。だから私、めっちゃ尊敬してて。

えゐむ: おお、嬉しい(笑)。

唯: 実際に音を聴いて良かったのと、のろゐみことかの対バンで観た時もやっぱりすごかったし。これはいただきたいなと。

で、話を聞いてると、どうやら銀ちゃんと仲が良いっていう。「あれ、これはいけんじゃね?」と思って。

——えゐむさんは、実際に声をかけられていかがでしたか?

えゐむ: もともと池袋手刀で何回かumbrellaを観たことがあって、かっこいいバンドだなと思ってたんです。自分のバンドやサポートで活動していくうちに、どんどん距離が近くなっていって。対バンしたり、企画に呼んでもらったり。

僕の中で、唯さんっていい人だなというか、この人といる空間いいなと思った決め手みたいな出来事があって。

死んパンで出た時のEDGEでしたっけ?

唯: EDGEでの主催の時ね。

えゐむ: 俺、すっげえ酔っ払ってたんですよ。一番最後に、みんなでセッションでumbrellaの『アラン』を歌った時に、気持ちいいな〜と思って。そこで個人的には距離が縮まりました。

唯:(笑)

えゐむ:それ以外にも、エフェクターもらったりして。

——そうなんですか?

唯: 私が使ってたコンパクトエフェクターをね。

えゐむ君が盗難に遭って、めっちゃ困ってたことがあって。「あるよ」って言って、そのまま送ったんですよ。

私、多分好きな人に物あげたくなってるのかな?(笑)。貸すよって良いながら、永遠に貸すっていうね。

えゐむ: もらったエフェクター、自分のバンドでレコーディングでも使ってます。感謝してますよ。

唯: その時から私は唾をつけて、いい感じに賄賂を送っていたんですね(笑)。

あとこの2人めっちゃ酒飲むんで、泥酔しながら私に話しかけてくるのも可愛くて好きです。

一同:(笑)

唯:しかも、ライブによく来てくれるのも可愛くて。それもあって好きですね。

そしてdagaちゃんは、色々な十字架で初めて観たんですけど。

dagaki:阿倍野ROCKTOWNが最初の対バンですね。

唯:初めて観た時に、とにかく音がでかかった。丁寧な、ドスンっていうウェイトのある音を出すっていうか。スネアとかが、一発一発でかいんですよ。

私、丁寧に音を出す人が好きで。ダイナミクスも綺麗やし、一発一発のキメが綺麗やったんですよね。

やってる音楽は、腰抜けるぐらい変な音楽やってんなと思ったんですけど(笑)。

dagaki: まあそうですね(笑)。

唯: なんやねん、こいつら?と思ったんですけど、音楽自体はめっちゃちゃんとしてるから。なにこれ?と思いつつ、ずっとドラムを観てたんですよ。やっぱすげえなと思って。

こういうドラマーに叩いてもらったら、自分がやってるオルタナが一番うるさくなって、いいんじゃないかなと。

dagaちゃん、シンバルもでかいじゃないですか。

dagaki: でかいですね(笑)。

唯: その時に「この人、ヴィジュアル系をやってる感じじゃないよね」って思ったんですよ。

そこから、dagaちゃんのXをこっそり漁ってたんですよ。アイコンもすっぴんやん?dagaちゃん。

dagaki: そうですね。

唯: だから「あ、やっぱちゃうよね」と思って。それで少し調べてみたら、ロックバンドをやってたんで。ほらやっぱり!自分の勘は間違ってなかったわ、と思って。

忙しいのはわかってるけど、一回声をかけてみたんですよ。そしたらなんとかオッケーくれて。

そしてこれまた、えゐむ君と銀ちゃんと仲良かったんですよ。

えゐむ:dagakiさんと僕は対バンもしてましたし。

唯:もう「これ勝ったな」と思って(笑)。パキッとピースがはまったというか。

結局、自分が好きな音楽をやってる人たちが繋がってる。やっぱり間違いないなと実感しましたね。

——dagakiさんとしては、唯さんから誘われた時どうでしたか?

dagaki: 一番最初の出会いは、十字架で大阪でライブをやった時なんですけど。

誰か誘いたいけど、大阪のヴィジュアル系バンド全然知らないよね、ってなった時に、「umbrellaがいるね」という話になって。

私も好きだったから「ぜひ誘ってみようよ」っていう感じで声をかけてみたら、出演を快諾してくれたんです。めちゃめちゃ返事早かったですよね、あれ。

唯: 即答やったっす。

dagaki: その時から僕はずっと好きだったし、その後「路地裏サーチライト」に十字架を呼んでもらった時は、ライブの前日に前乗りしてる僕に唯さんが連絡くれて。「ちょっとお茶でもしようよ」みたいな感じで。

ちょっとずつ、人としても信頼が生まれていたなっていう感覚があったんですよね。

音楽的な趣味もすごく近くて、グランジ、オルタナ的なところがルーツであるんだろうなっていうのは感じていたし。

それで、正式なお誘いをもらう前に一回、唯さんの車の助手席に乗ってるタイミングだったと思うんですけど、「バンドをやるプロジェクトがもし形になりそうだったら、声かけてもいい?」みたいなことを言ってくれて。

その時に「ぜひやらせてください」っていう話をしました。

正式に「8月にライブやるから」っていう話をもらった時は、「よっしゃ来た!」みたいな感じで、すごい嬉しかったですね。

唯: もうね、ありがたい。

で、dagakiくんにも、なぜかアコギをあげるっていう(笑)。

dagaki: もらいました(笑)。

——すぐあげますね(笑)。

唯: 楽器とか機材とか、やっぱあげたくなるんやろうね。

銀ちゃんは銀ちゃんで、「私が大阪でライブする時、ベース持ってこなくていいよ」って言ってるぐらいやから。

——そうなんですか!

唯: 銀ちゃんに「レコーディングで5弦ベース欲しいんやけど、何がいいと思う?」って聞いたんです。そしたら「俺が使ってるのがこれで」って教えてくれて。

「ふーん」つって、同じメーカーのベースを探し始めたんです。

自分がベース弾くので必要っていうのもあったんですけど、彼が大阪に来た時にベース持ってくるの大変やろうなって思うのもあったし、ちょうど良いやって思って、買っちゃいました。

同じサウンドスタイルの方がいいんじゃないかな?と思って。

永山銀: 助かる〜!

唯: 銀ちゃんが丸腰で大阪に来てくれたら、交通費も安くなるしいいかなと思って。

永山銀:「何がいいと思う?」って聞いてきて、次の日かその次の日くらいに「買ったわ」って言ってさ。

かわいい、この人…って思いました(笑)。

唯: 彼らには、結構いろんなもの支給してますからね。

私、貢ぎ体質なんかな?(笑)こんな風になるの、初めてなんですけどね。

ギターのストラップもあげたしね。dagaちゃんドラムやのに。

dagaki: ありがとうございます(笑)。ドラマーですけど、僕も弾き語りのライブをやるタイミングとかがあったりするんで、重宝してます。

唯: あ、良かったです。

——福利厚生がすごく充実していますね(笑)。

唯:やっぱり入る時は、いい思いさせんと。

——後々どうなるかはわからない?

唯: あとはわかんないですね。ちなみに、有給休暇はないです(笑)。

8月8日初ライブの手応え|言葉にせずとも通じ合える、オルタナという共通項

ART POP ENTERTAINMENT PRESENTS 「CRUSH OF MODE -HYPER HOT SUMMER’26-」横浜BAYSISにて

——8月8日に行われた初ライブは、実際に演奏してみていかがでしたか。皆さん自身が感じたことや、ファンの方、関係者の方からの反応などもお聞かせください。

えゐむ: 単純にものすごく楽しかったのもそうだし、後で映像を見返してもやっぱりすごく良かったんですよ。

というのも、dagaki君、銀ちゃん、唯さん、僕含めて、共通項としてオルタナ好きだっていうのがだいぶでかくて。ライブやる前も「Smashing Pumpkins『サイアミーズ・ドリーム』やろうぜ」ぐらいのノリだったんで(笑)。

だから、もう自ずといい風にしかならない、っていう感じでした。

自分のバンドのお客さんも観に来てくれたんですけど、ダイレクトに「めちゃくちゃ良かったよ」っていう声ももらったし。目に見える形で、僕のフォロワーさんが増えたりとか。

——個々の目指しているところが同じというのは、やっぱり大きいんですね。

えゐむ: そうですね。

渦というか、4人の塊(かたまり)感みたいなのは、もう演奏中に感じてて。気持ちいいな、みたいな。

唯: 確かに、初めてやった感じではなかったよね。

——皆さんそれぞれキャリアを積んでこられているというのもあると思いますが、「この4人でもう5年ぐらいやってますか?」というような雰囲気を感じました。

唯:初ライブにしては落ち着きすぎ、みたいな。

銀ちゃんのベテラン感が腹立つくらい(笑)。一番お気楽みたいな感じやった。あれは上手いなあと。

永山銀:(笑)

唯: そしてやっぱり、dagaちゃん音でかいし。ほんまに良かった。

——銀さんはどうでしたか?初ライブをやってみて。

永山銀: えゐむ君が言った通り、本当に出すべき音が最初からわかってるから、それをやるだけみたいな感覚でしたね。

あとね、曲が良いから覚えやすくて。めっちゃむずいんですけど、むずいのに覚えやすい。必要なコード進行だったり、キメとかも。

いろんなサポートやってると「は?バカじゃねえの?」みたいなアレンジとか、やっぱあるわけです(笑)。

一同:(笑)

——そうなんですね(笑)。

永山銀: 「そこ行ったら、次はこうだろ!」みたいなのあるんですけど、唯さんの曲は「だよね!」みたいな。

ちょっと奇をてらったアレンジだったとしても、「そのてらい方だよね!」っていう。

えゐむ:うんうん。

永山銀:だから、すっと入ってくるんですよ。それがあったから、すごくやりやすかったし。

「こういう曲だったら、こういう音が欲しいに決まってるじゃん」みたいな自分の中の正解が、全員と共有できてるから。何も言わなくても。

——皆さんの中で、音楽的なイメージを共有できているというのは大きいんですね。

永山銀: あんまりないですよ、共有できてるって。

まあ、それ狙って集めてるから、そりゃそうか(笑)。

唯: まあ、私からすれば、してやったりなんですけど(笑)。願ったり叶ったり。

でも、こんだけうまくいくとは思ってなかった。

永山銀:ゲームで言ったら、パーティの組み方で、「こいつと戦うからこのパーティー選ぼう!」みたいな。

唯:はい!ゲームに例えた時点で、もう私のことをわかってるねー。

——さすがです。

唯:このベストメンバーでいける!って思って、私はパーティーに誘ったんで。

——dagakiさんはいかがでしたか?

dagaki: 本当に違和感がないというか、二人が言ってくれたように、共通項としてのオルタナがあるっていうのは大きいなと思ってて。

あと、音がでかいって言ってくれるじゃないですか。実際にスタジオで一発合わせたり、リハとか本番とか含めてわかったんですけど、確かにこの3人の出す音のでかさに対抗できるドラマーじゃないといけないんだな、っていう。

細かいことはあんまり得意じゃないタイプのドラマーなので。「ドカンと鳴らしましょう」みたいな方が得意だし、好きなんです。

そういうバンドに、こういうスタイルのドラマーを誘ってもらえたっていうのは、ちゃんと人を見て選んでくれたんだな、って。

やっぱり、自分を求めてくれて、自分が持ち味とするところをちゃんと評価してくれてるんだなっていうのが嬉しいですね。

アルバイトドラム:dagaki

10月30日初ワンマンへの想い|気張らず、ラフに音楽を楽しみたい

——10月30日には西荻BETTY ROOMにて、早くも初ワンマンライブ【cinéma】が開催されますが、意気込みを教えていただけますか。

唯: 私、意気込んで気合い入れること自体があんまりないんですよね。

オルタナやってんのに、「やらないと」みたいな気持ちになるのもなんか違うなと思って。だから、緩やかにやりたいっていうか。

うちの曲って結構、激しい曲とかノリのいい曲は少ないんです。今回シッティングにしてるのもあって、ゆっくり落ち着いて、しっとり聴いてもらいたいし、音に向き合って聴いてもらいたいかな。

私がのんきなだけなのかもしれないですけど、メンバーにも全然気楽にやってほしいなっていう。

曲間とかで無駄にスマパンとかジャムりたいもんね。

一同:(笑)

——それは楽しい(笑)

唯: 急になんかやって、グダグダで終わって次の曲に行きたい(笑)。それぐらい、ラフにやりたいなって。

すごく緊迫感のあるライブが多いから、せめて私らはそういうのじゃなくて、ほんまに音楽を楽しんでる姿を見てもらいたいなと思い始めてます。

——なるほど。自分自身が音楽を楽しむことを大切にしたいという。

唯: そうそう。

今回10数曲やるんですけど、全員で合わせたこともまだないから。どういう結果になるかわからへんけど、ゆったりと音楽をやりたい。

なかなかないじゃないですか。今、特にヴィジュアル系とかの対バンをやってると、お客さんのノリを考えたりとか、言い方悪いけど余計な気持ちが一つ入るんですよね。ちょっとタスクが増えてしまう。

そのタスクを全部なくしてしまったら、どんだけ音楽できるんだろうなと思って。自分の中でそれを試してみたいっていうのもあります。

——観ている側も、本当に音楽だけに集中できそうですね。

唯: そう。だから「足痛いな」っていうのもなければ、手も疲れへんし。

「うわ、なんかジャムしてる〜」「スマパンってこんなんなんや〜」みたいな。

永山銀:(笑)

唯:楽しいものができればいいかな、っていう。

だらだらしてることを肯定できる音楽って、最高やと思うんです。私らは、それでいけるようにしたいよね。

8月8日の時に、給水できたくらいやから大丈夫(笑)。

路地裏堂の今後の展望|キネマ倶楽部でのシッティング【cinéma】を目指して

——肩の力を抜いて楽しむということではありますが、そんな中でも今後の展望や、路地裏堂として目指しているものがあれば、教えていただけますか。

唯: でも、目指すものは大きくしたいなと思うんですよね。

前に冗談半分で言ったけど、ワンマンで【cinéma】って名前をつけてる以上、東京キネマ倶楽部でやりたいよね、みたいな。

えゐむ:おお!

唯: 目標的としてそういうところまでは、ゆったりでもやりたいよねっていう。何年かかってでも。

もちろん、やっぱり大きいところで売れたいし、いろんな対バンででかいところに呼ばれたいっていう気持ちもあるけど。でも、1回1回のライブが少ない分、一個一個のライブですげえいい効果を出していきたい。

だから、いいライブをするだけでいいと思います、私は。

今結構、目立つことをしなあかん、プロモーションしなあかんとかあるじゃないですか。もう、そういうので疲弊していくような活動をするんじゃなくて、ちゃんと一個一個の音楽で評価される存在でありたい。ゆったりした活動でもいいですからね。路地裏堂ですから。

最終的にはドスンと「こいつら、結局でかいところでやるんや」ぐらいのところまで行けたらなと思います。

えゐむ: 全く同感です。

唯: やばいぞ?キネマ倶楽部であのファズの音とか(笑)。

えゐむ:出してえ〜。

唯: あのスタジオの時の爆音忘れてないからな。

一同:(笑)

唯:あれ、なんやったん?流石に止めたっすもん。音がデカすぎて、何が何かわからんって。

えゐむ:何もかもがなくなって、「無」になりましたもんね。

唯:そう。私、初めてベースの音聴こえへんかったもん(笑)。

まあでも、キネマ倶楽部でやる時には一回だけ許そうかな?投げていいタムも買っとく。

dagaki:(笑)

——あ、全部そこで(笑)?キネマ倶楽部、タム投げて良いかだけ確認していただいて…。

唯: 出禁なるか?

dagaちゃんも、アコギ弾いたらいいし。

——なんでもありですね(笑)。

唯: あとキネマ倶楽部で開催する時、シッティングありかなと思ってて。

——何が何でもノらせてたまるかという(笑)。

唯: そうそう(笑)。

対バンの時にノるスタイルにしたりとか、そういうコンセプトワンマンをやってもいいとは思うんですけど。基本的に【cinéma】っていうものをやる時は、シッティングが理想かなっていう。

シッティングにするってことは赤字ですからね、みなさん。

dagaki:確かに。

永山銀:でもZAZEN BOYS武道館でシッティングやってますからね。超楽しかった。

唯:そういうの目指そう!っていう感じですかね、目論見は。

路地裏堂

ファン・読者へのメッセージ|路地裏堂だからこそ見られる姿を楽しんでほしい

——最後に、いつも応援してくださっているファンの方や、この記事で初めて路地裏堂を知った読者の方へ、メッセージをお願いします。

dagaki: 唯さんの活動としてこれまで作品もたくさんリリースしてるし、曲もあるけれど、路地裏堂というバンドでライブで実際に音を鳴らすと、また全然違う見え方や聴こえ方するかなと。

動き始めたばっかりで、まだ1回しかライブしてないので。ここからもう、どんどん良くなる未来しかないと思ってます。

とにかく楽しみにしててください。僕らも、とにかく楽しんでいくしかないなと思っています。これからもよろしくお願いします。

路地裏堂以外の活動では、11月21日に色々な十字架のワンマンライブがGORILLA HALL OSAKAであります。「人類はもっとゴリラを尊敬した方がいい」というタイトルで。

僕も尊敬した方がいいとは思ってるので、よかったら皆さんも尊敬していただいて。ぜひ来ていただけたら嬉しいです。

dagaki ライブ情報はこちら

えゐむ: 単純に、「唯さんが作る音楽と、それを演奏する僕たちで、楽しい」っていうこの感じを、お客さんと共有できたらなと。

俺らもルーツがいろんなところにあって、単純に音楽バカの集まりなんで(笑)。そういう音楽バカの集まりを見て、「音楽っていいよね」っていうのを共有したいなって感じですね。

えゐむ ライブ情報はこちら

永山銀: アルバイトなんで、BtoBtoCみたいな感じの考え方なんですよね。

唯さんがやりたいことができて、唯さんが100%喜ぶ環境を作れれば、お客さんがめちゃくちゃ楽しくなれる。お客さんのためには、唯さんを喜ばせる、っていうのが自分の中にあるんで、まずはそれですね。それができるメンバーだと思っています。

唯さんの喜んでる顔を見て、楽しんでください。

永山銀 ライブ情報はこちら

唯: それぞれの活動もちゃんとある中で、その合間に見せる、一つの息抜きというか。ラフに音楽をする場所でありたいなって思うんです。

私も、umbrellaでは緊迫感のあるライブもしたりするけど、路地裏堂では自分のパーソナルな音楽、自分が自分であれるような音楽をやってるので。

こんだけ自分のやりたい音を出せるメンバーが集まるって、これまでなかったんで。すごく今、楽しいんですよ。だから、私が楽しんでる姿を見て楽しんでくれたらなって思います。

まとめ|全てを手放し、音楽に浸れる場所。路地裏堂の扉は開かれた

路地裏堂

約2年の構想を経て、ついにバンドとしての活動をスタートさせた路地裏堂。

唯が自らの目と耳で選び抜いた3人の「アルバイト」は、それぞれ異なる音楽的背景を持ちながらも、オルタナティブロックやシューゲイザーといった共通のルーツで繋がっていた。

今回のインタビューで印象的だったのは、4人が互いのプレイヤーとしての実力や音楽性を深く信頼していること。

そして何より、純粋に音楽を楽しもうとする姿勢だ。

10月30日の初ワンマン【cinéma】で、果たして彼らはどのような音を聴かせてくれるのか。

ぜひ西荻BETTY ROOMにて、じっくりと堪能してみてほしい。

インタビュー:ヴィジュアル系百科 編集長 太田翔子
写真:白玉(Instagram @siratama919 / X @siratama0919)

路地裏堂

■店主

唯:X @ROJIURADO / Instagram @oyuisan_official

■アルバイト

えゐむ:X @pan_da_panda317 / Instagram @eim0317

永山銀:X @Ag_47pm / Instagram @ag_47pm

dagaki:X @tkakknk / Instagram @tkakknk

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この記事を書いた人

関西在住。2025年にWEBメディア「ヴィジュアル系百科」を開設。ライブレポ、インタビュー記事などを通して、ヴィジュアル系バンドの魅力を広く伝えている。毎月第一水曜日15時からFMおとくに(86.2MHz)にて放送中のラジオ番組「ヴィジュおん」パーソナリティーを務める。司会、タレントとしても活動中。

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