【V系バンド紹介】進撃のあわけとは?メンバー・楽曲・原宿かわいいコンセプトを解説

  • URLをコピーしました!

進撃のあわけは、もはや“異色”という言葉だけでは足りない存在だ。

パラパラ、ジュリ扇、原宿デコラ、EDM——一見ヴィジュアル系とは対極にあるようなカルチャーを取り込みながら、彼らはV系というフィールドの中で圧倒的なインパクトと共鳴力を持って躍動している。

前身バンド「Awake」からの劇的な路線変更を経て、2023年に誕生した進撃のあわけは、「カッコいい」だけでは終わらない、笑って踊れて泣ける新しいV系のかたちを提案している。

可愛くて騒がしくて、だけど芯がある。その破天荒なパフォーマンスの裏に隠された真摯さと美学に、今、目を向けてほしい。

目次

進撃のあわけの変遷|Awakeから進撃のあわけへ

進撃のあわけは、原宿系のカワイイカルチャーを大胆に取り入れた東京拠点の4人組クリエイターバンド。

進撃のあわけのメンバー
  • Vo.えるにゃん
  • Gt.ナオツ。
  • Ba.尋弥
  • Dr.ぞおい

前身バンド「Awake」として2011年に結成されて以来、メンバーチェンジや試行錯誤を経て培った歴史を糧に、2023年8月よりバンド名を「進撃のあわけ」へと改めて新体制を始動させた。

名前のとおり“KAWAIIモンスターバンド”を自称し、ヴィジュアル系シーンにカワイイ文化で“進撃”を仕掛ける異色の存在として注目を集めている。

進撃のあわけの音楽性|ユーモアとダンスが融合するサウンド

従来のヴィジュアル系の枠にとらわれないジャンル横断的な楽曲展開が光る。特筆すべきは、ダンスミュージック要素の大胆な導入である。

代表曲「DDでGO!!!」は、90年代に一世を風靡したパラパラやトランス、ディスコミュージックと、現代人気を誇るEDMを融合した疾走感溢れるド派手なダンスナンバー。

ライブではバンギャ達がジュリ扇(ジュリアナ東京で流行した扇子)やカラフルなサイリウムを手に、バブル時代のディスコさながらの熱狂的ダンスフロアを作り上げる。

ヘヴィなギターサウンドとキャッチーなメロディを両立させつつ、随所にコミカルなセリフや遊び心あるフレーズを散りばめることで、独特なサウンドを作り上げている。

進撃のあわけのヴィジュアル|原宿デコラとV系の融合

カラフルで個性炸裂のヴィジュアルは、まさに原宿「デコラ」ファッションとヴィジュアル系の融合だ。

派手なヘアカラーに大量のヘアピンやアクセサリーをまとい、ぬいぐるみやポップな意匠を散りばめた衣装は、一目で観る者を圧倒するインパクトがある。

現在のヴィジュアル系シーンにおいて、進撃のあわけほどジャンルの壁を自由に飛び越え独自路線を突き進むバンドは稀有な存在だ。

伝統的なV系が持つダークな美学や過激なサウンドに、原宿発のカワイイ文化やダンスビートをここまで本格的に融合させたスタイルは前例が少なく、その革新性は際立っている。

進撃のあわけの革新性|シーンにおける存在意義

さらに注目すべきは、バンドが過去から現在への継続性を重んじつつ変革を成し遂げた点である。

多くのバンドが路線変更の際に新バンドとして再出発する中、進撃のあわけは「Awake」時代からの歴史を背負ったまま大胆にコンセプトを刷新した。

これは単なる奇をてらった方向転換ではなく、バンドの芯にある信念と積み重ねてきた絆があってこそ成し得た快挙と言える。

こうした進撃のあわけの存在意義は、ヴィジュアル系シーン全体にも新風を吹き込んでいる。固定観念に囚われず自由に自己表現を追求する姿は、後進のバンドやファンにも大きな刺激を与え、「ヴィジュアル系とはこうあるべき」という概念をアップデートしているのだ。

まとめ|ポップ×カオスの最前線へ

ヘヴィネスとポップ、シリアスとユーモア、美とカオスが同居する進撃のあわけのクリエイションは、混沌と多様性を内包する現代シーンにおいて唯一無二の輝きを放つ存在であり、今まさにシーンの最前線で“KAWAII革命”を巻き起こしている。

これからも彼らの進撃から、目が離せない。

進撃のあわけ

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

関西在住。大学では法哲学を専攻し、「ヴィジュアル系における自由と規律」をテーマに研究。音楽を通じた表現と社会的規範の関係性に関心を持ち、ヴィジュアル系という文化現象を美学・社会構造・言語の観点から読み解いてきた。現在はメディア運営者・ライターとして、執筆を通じてバンドの世界観を言語化し、ヴィジュアル系の魅力を広く伝える活動をしている。

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次