
秋の深まりとともに、少し日暮れが早くなってきた2026年10月25日。
大阪・心斎橋にあるライブハウス、心斎橋CLAPPERにて、CASCADE『アキシオンヌ – 残響 – 』が開催された。

開演前の会場には、ステージ前方で今か今かと開演を待ちわびる人もいれば、後方でゆったりと過ごす人も。
頭上ではミラーボールが回り、軽快なダンスミュージックや、夕暮れ時に似合うメロウな旋律が会場を彩る。
いよいよ開演時刻が迫ると、楽しげな談笑が広がっていたフロアは、次第に静けさを取り戻す。
CASCADEの、奔放で色彩豊かな世界を堪能する時間が、まもなく始まろうとしていた。
入場〜開演
やがて会場が暗転すると、ゆっくりと開いていく幕の向こうから、雷鳴を思わせる激烈な重低音が押し寄せた。
緑や紫の照明が妖しく交錯し、先ほどまでの穏やかな空気を一変させ、カスケーダー(=CASCADEのファン)たちの手拍子が次第に広がっていく。
まず姿を現したのは、ギター&ボーカル・MASASHI、ドラム・HIROSHI、そしてサポートベース・リウ。
一人、また一人と登場するたびに、温かな拍手が送られる。
そして最後に、ボーカル・TAMAがステージへ。
待ちわびたファンたちの拍手に迎えられ、いよいよ公演が幕を開けた。
1曲目|I WANNA KISS TONIGHT
HIROSHIの力強いドラムが、華やかな夜の始まりを告げる。
「タクシーを止めて 一人からつれ出して
会いに ゆくのさ」──CASCADE『I WANNA KISS TONIGHT』より
華奢な身体から放たれているとは思えないほど、伸びやかでよく通るTAMAの歌声。
カスケーダー(=CASCADEのファン)たちは、心地よいビートに身を委ねながら身体を揺らし、リズミカルに腕を動かす。
甘い言葉を軽やかに歌いながらも、TAMAの眼差しには凛とした鋭さが宿っていた。
2曲目|Digital少女
MASASHIが手拍子を促すと、カスケーダーたちも軽快なリズムに合わせて両手を叩く。
「わけ分かんない意味分かんない VolumeデカいTVコマーシャル
見栄っ張りは容赦ないぜ そんな彼女はDigital少女」──CASCADE『Digital少女』より
遊び心に満ちた歌詞に絡む、リウの小気味よいベースライン。
「泣きじゃくるように歌いながら 彼女死ぬまで笑わないぜ
ブラウン管を突っ走る」──CASCADE『Digital少女』より
HIROSHIのスネアは、乾いた風が吹き抜けるような爽快な響き。
その歯切れよいビートに乗せ、TAMAの高らかな歌声が躍る。
アウトロではカスケーダーたちが勢いよくジャンプ。
曲を終えると、「フゥー!」という歓声とともに、大きな拍手が巻き起こった。
3曲目|Midnight Runner
HIROSHIの重厚なドラムが、CLAPPERの空気を激しく震わせる。
軽快なリズムから一転、突如として凶暴なサウンドが炸裂した。
赤い照明がステージを染め上げ、MASASHIの激しく歪んだギターと、リウの抉るようなベースが絡み合う。
カスケーダーたちは力強く拳を突き上げ、全身で応える。
MC
「大阪ー! 久しぶりー!」
TAMAが明るい声で、カスケーダーたちへ呼びかける。
「春から秋に、あっという間やな!
最後の最後まで音のシャワーを浴びて、思いっきり楽しんでいこうぜ!
ついてこれっか?」
その呼びかけに、カスケーダーたちから大きな声が返ってくる。
久しぶりの大阪公演。
再会を喜ぶ声が交わされ、CLAPPERの熱気はさらに高まっていった。
4曲目|debug
弾むようなリウのベースが軽快に駆け巡り、、ひときわ鮮烈な存在感を示す。
両手を広げ、咲くカスケーダーたちの姿も見られた。
TAMAは蠱惑的な表情を浮かべ、しなやかに身体を動かす。
その仕草に誘われるように、カスケーダーたちはステージへ手を伸ばし、大きく振って音を感じていた。
5曲目|ダブルバインダ
軽快なイントロから、疾走感あふれるロックサウンドが弾ける。
アップテンポなビートに誘われ、カスケーダーたちは思い思いに身体を揺らし、勢いよく上体を折りたたむ姿も。
リウは全身でリズムを取りながら、しなやかにベースを奏でる。
そこへMASASHIの荒々しいギターが切り込み、軽妙な旋律に野性味を添えていく。
演奏が終わってもなお、残響がCLAPPERに漂う。
「ありがとうございました。」
TAMAが感謝を告げると、カスケーダーたちから大きな拍手と歓声が巻き起こった。
6曲目|HOT HEAVEN
「シャンパンビルに地下のSubway
Peacefulで綺麗な都会」──CASCADE『HOT HEAVEN』より
TAMAの柔らかな歌声が、都会の喧騒をどこか夢見心地な風景へと変えていく。
「明日もいいことあるように祈ってるよ HOT HEAVEN」──CASCADE『HOT HEAVEN』より
穏やかに言葉を紡いでいたかと思えば、時折鋭さを帯びるその声。
HIROSHIのハイハットは切れ味抜群で、細やかな金属音が小気味よく刻まれる。
「天使のロール 悪魔のクラップ 墓場だロック HEY HEY HEY!!!」──CASCADE『HOT HEAVEN』より
カスケーダーたちは歌詞に合わせて腕を掲げ、楽しげに身体を揺らす。
7曲目|恋愛前線完全勝利
「野郎どもグッドモーニング
ズボンはけ出発だ」──CASCADE『恋愛前線完全勝利』より
威勢のよい歌詞に乗せ、カスケーダーたちは勢いよくジャンプ。
軽快で愛嬌のあるメロディとは裏腹に、楽器隊が繰り出すのは骨太で荒々しいサウンドだ。
「突き進めヤングボーイ
突き進めヤングボーイ
休むな前進 おまえの根性みせたれ」──CASCADE『恋愛前線完全勝利』より
TAMAの突き抜けるような歌声が、前へ前へと駆り立てる。
8曲目|ミ・ツ・バ・チ
前曲の愛嬌あるメロディから一転、間髪入れずに刺々しいサウンドが炸裂。
TAMAの鋭いシャウトが、CLAPPERの空気を切り裂いた。
狂気を孕んだ、MASASHIのギターの歪み。
その背後では、リウのベースとHIROSHIのドラムが絡み合い、奔放な旋律を引き締めていく。
9曲目|カナリアROMANTIX
どこか郷愁を誘うイントロが、CLAPPERの空気を軽やかに塗り替える。
「自分のこと分からなくて
あの日の歌を思い出そうとしてる」──CASCADE『カナリアROMANTIX』より
晴れやかなメロディに誘われ、フロアにはカスケーダーたちの楽しげな表情が広がっていく。
MASASHIは落ち着いた佇まいで、クールにギターを奏でる。
赤や橙色の照明がステージを彩る中、TAMAの歌声が伸びやかに響いていた。
MC
「いやー、絶好調じゃないですか!」
TAMAが満足げに、カスケーダーたちへ語りかける。
「あ、今日物販に、遺品……。
間違えた、展示品!」
思わぬ言い間違いに、フロアから笑いが起こる。
今回のツアーでは「CASCADE Archive Exhibition」と題し、メンバーたちが提供した貴重なアイテムを物販コーナーに展示。
TAMAが過去のアーティスト写真やツアーで着用した衣装、MASASHIのオリジナルギター、HIROSHIの歴代ツアーパンフレットやファンクラブ会報など、CASCADEの歩みを物語る品々が並んでいるのだ。
しかし、TAMAはすぐさまこう続ける。
「過去を振り返ってる場合じゃない!
ほな、いくでー!」
10曲目|Super Boy Super Girl
「えばれるAge 狂っちゃおうか
爆発しそうな心臓
積もり積もったストレス満タン
鼻で すっとばそうぜ」──CASCADE『Super Boy Super Girl』より
飾り気のない、骨太なロックサウンドがCLAPPERを満たしていく。
赤を基調とした照明に、時折差し込む青い光。
MASASHIも、TAMAと共に軽快なメロディを歌い上げる。
「Hey僕らは Super Boy Super Girl…」──CASCADE『Super Boy Super Girl』より
TAMAは真っ直ぐにフロアを見据え、カスケーダーたちへ視線を送り続けた。
「Heyおまえ Heyおまえ Heyおまえ」──CASCADE『Super Boy Super Girl』より
ステージとフロアで交わされる小気味よい掛け合いが、会場の温度をさらに上げていく。
11曲目|プレイバック16
緩急の効いたサウンドに合わせ、カスケーダーたちは身体を揺らす。
「星屑のシックスティーン・ララバイ I can hear their SOS!!
生きてるって感じてるなら Oh」──CASCADE『プレイバック16』より
サビでは、歌詞に合わせて無数の手が左右に揺れ、フロアに穏やかな一体感が生まれた。
「スニーカーの底 星屑 詰めて
理由なんて 忘れて Shine」──CASCADE『プレイバック16』より
どこか少年の面影を感じさせる、儚い声で歌い上げるTAMA。
演奏が終わると、CLAPPERは大きな拍手に包まれた。
12曲目|SOSロマンティック
「時計じかけの太陽 カゲキな夏誘いだす
もっともっともっともっと よりそって」──CASCADE『SOSロマンティック』より
TAMAとMASASHIが軽妙な掛け合いを繰り広げ、弾むような旋律がCLAPPERを彩る。
カスケーダーたちがリズミカルに手を振り、甘美な詞世界に身を委ねる中、ギターの旋律が一抹の切なさを添える。
「どうしても ア・イ・シ・タ・イ
時を止めるから」──CASCADE『SOSロマンティック』より
時折、感情を露わにした表情を見せながら歌うTAMA。
「S.O.S ロマンティック 濡れて I LOVE YOU
二人が揺れてる 悪魔のように」──CASCADE『SOSロマンティック』より
白い照明が客席を明るく照らし、カスケーダーたちは両手で「SOS」を表す振り付けを披露した。
MC
「ありがとうございます!
なんかみんな、行儀よくなっちゃってんじゃないの〜!?」
MASASHIがカスケーダーたちへ問いかける。
「僕たちはいつも、素行が悪い人が大好きです!」
そして話題は、どんな素行の悪い人が好きなのかという、少々奇妙な方向へ。
「風邪移してくる人?」
ライブ中のカスケーダーたちとの距離の近さを、面白おかしく語るMASASHI。
するとリウも、自身の経験を明かす。
「俺はベース弾いてる時に、手を掴んでくる人。」
さらに、
「セットリスト盗んでくる人とかいたよね?」
と、過去のライブでの出来事を振り返る。
思わぬエピソードが飛び出し、和やかな笑いが広がるCLAPPER。
そしてMASASHIが、再びフロアへ呼びかけた。
「存分に楽しんでくれよ!
いくぞ、お前ら!」
13曲目|アイファクトロニー
TAMAがステージを離れ、MASASHI、リウ、HIROSHIの3人による演奏へ。
深紅の照明が照らす中、MASASHIがマイクを握る。
「カスピ海 太平洋 陸ならば
ナイル ガンジス 山だろが」──CASCADE『アイファクトロニー』より
どこか退廃的な空気を漂わせるサウンド。
MASASHIは時折舌を巻きながら、挑発的に歌い上げる。
リウはベースを高々と掲げ、反骨心を剥き出しにしたようなステージングを披露した。
終盤では、HIROSHIのシンバルに合わせてカスケーダーたちが勢いよくジャンプ。
「いいぞ大阪!
お前らの本性が見えてきつつあんぞ!」
MASASHIが満足げに叫び、一言。
「次は筋肉です。」
その言葉に、フロアから大きな歓声が上がる。
14曲目|テキサスフィットネス
「食らえ筋肉テキサスサーロイン
油DEATHカウント照り照り照り照り」──CASCADE『テキサスフィットネス』より
奇想天外な歌詞に合わせ、カスケーダーたちは拳を突き上げながら勢いよくジャンプ。
MASASHIの歌声にも一層熱がこもり、CLAPPERはたちまち愉快な熱狂に包まれる。
「上腕筋攻める上腕筋攻める上腕筋攻める」──CASCADE『テキサスフィットネス』より
畳み掛けるようなフレーズに、軽妙なビート。
「いいぞお前ら。不良か!!」
MASASHIの絶妙なツッコミにフロアから笑いが起こり、CLAPPERは賑やかな空気に包まれた。
15曲目|SURVIVOR
シンセサイザーの音色が軽快に弾み、ダンサブルなリズムがCLAPPERを満たしていく。
そこへ再び姿を現したTAMAは、瑞々しく透明感のある歌声を聴かせる。
「Everybody 今夜は世界をパッと盛り上げて
ひとつひとつのみんなに 笑顔を取り戻そう」──CASCADE『SURVIVOR』より
壮大な広がりを感じさせるメロディに、HIROSHIの力強いキックが重なる。
「遠いリバーブに思い出が蘇る
ボクは泣くのをやめて気付いたの」──CASCADE『SURVIVOR』より
リウとHIROSHIのリズム隊は、粒立ちのよい硬質なサウンドで楽曲を支えた。
その上を漂うのは、MASASHIの柔らかなギター。
青い照明がステージを染め上げ、まるで果てしなく広がる空や海を思わせる、清々しい景色が広がっていく。
「ひゃらり ボクら Survivor」──CASCADE『SURVIVOR』より
カスケーダーたちは右手を高く掲げ、TAMAの歌声に応える。
未来への希望に満ちたサウンドに、フロアから大きな拍手が送られた。
16曲目|Sexy Sexy,
「ねぇ? 部屋にこない?
ナイショのハナシ 聞かせてあげる」──CASCADE『Sexy Sexy,』より
重々しさと、弾むような躍動感を併せ持つリウのベース。
「情熱の かなたから蜃気楼
揺らして 揺らして
揺らして 揺らして
気持ちいいことパラダイス」──CASCADE『Sexy Sexy,』より
カスケーダーたちは手をひらひらと揺らし、軽妙なリズムに身を委ねる。
MASASHIのギターが艶めいた旋律を奏で、妖しい色香を添えた。
「星は青ざめ 花は乱れる
ヤミのなかからキラキラと映してるの」──CASCADE『Sexy Sexy,』より
TAMAは軽やかな歌唱から一転、感情を剥き出しにし、熱のこもった声を聴かせる。
17曲目|Dance Capriccio
「チョッチョッカプリチョ ダンスカプリチョ
Monday Tuesday Wednesday everyday イイ気持ち」──CASCADE『Dance Capriccio』より
陽気なリズムに乗せ、TAMA、MASASHI、リウが次々とお立ち台へ。
ステージ上を自由気ままに動き回るメンバーたちに誘われ、カスケーダーたちも楽しげに身体を弾ませた。
「ここは大阪やでー!」
TAMAが勢いよく叫び、さらにフロアを盛り上げる。
「さわげカプリチョ もえる射的場
あいつもねらい撃ち
飛び出せ V Jump」──CASCADE『Dance Capriccio』より
頭上ではミラーボールが回り始め、きらびやかな光がCLAPPERを彩った。
まるで賑やかな祭りのような、底抜けに明るい光景。
演奏を終えてもなお、カスケーダーたちのメンバーコールが鳴り止まない。
「大阪ただいま!
ついてこれるか!
ほないくで!!」
TAMAの威勢のよい声に、フロアの高揚感はさらに増していった。
18曲目|しゃかりきマセラー
軽快なポップサウンドから一転、骨太なロックがCLAPPERを揺さぶる。
MASASHIの歪んだギターに、リウの唸るベース、HIROSHIの豪快なドラミングが重なり、剥き出しの衝動を叩きつけていく。
「POH!」──CASCADE『しゃかりきマセラー』より
その掛け声に呼応するように、カスケーダーたちは勢いよくジャンプ。
一斉に腕を掲げて声を張り上げ、CLAPPERは一段と熱を帯びていく。
19曲目|第三機械時代
無機質なシンセサイザーの音色に、カスケーダーたちの手拍子が少しずつ重なっていく。
「人間なんて未完成と気付かないか???
機械の中のヒットラーが笑ってる」──CASCADE『第三機械時代』より
TAMAが真剣な眼差しで歌い上げる。
その姿に引き寄せられるように、ステージ前方へ身を乗り出すカスケーダーたち。
「ラパパッパ ラパパッパ ラパパッパ ラリパッパー
ラパパッパ ラパパッパ 第三機械時代」──CASCADE『第三機械時代』より
奇妙な語感のフレーズが、どこか呪文めいた中毒性を帯びて耳に残る。
20曲目|unfairly
どこか青春の甘酸っぱさを感じさせる、瑞々しいバンドサウンド。
MASASHIのギターは、輪郭を淡く滲ませたような音色で、懐かしい記憶を辿るよう。
「独りじゃない
独りじゃない
独りじゃない」──CASCADE『unfairly』より
TAMAは一言一言を噛み締めるように、力強く歌い上げた。
MC
「大阪CASCADE!
まだいけるかい?
もうひと暴れすっか! OK!?」
TAMAがフロアへ力強く呼びかける。
20曲を駆け抜けてもなお、衰えることのない会場の熱気。
まだまだ遊び足りないとばかりに、カスケーダーたちから「フゥー!」と大きな歓声が上がった。
21曲目|Distortion Pinky ~ぶっ飛ビートver
ピンクと黄色の照明が交錯する中、カスケーダーたちの「ハイ! ハイ! ハイ!」という掛け声が飛び交う。
荒くれたギターとベースが激しくせめぎ合い、HIROSHIのドラムが畳み掛ける。
その轟音にも埋もれない、TAMAの鋭利な歌声。
「チェリ チェリ エンジン バリバリ チェインソー
全てを いらいら白紙で ダイビング」──CASCADE『Distortion Pinky』より
間奏ではTAMAがステージ前方へ大きく身を乗り出し、カスケーダーたちの声を煽る。
「もっとやで!」
その一言に応えるように、フロアの掛け声は次第に大きくなっていく。
22曲目|パーティフルサルマンライフ
緩急の効いた、切れ味抜群のサウンドが耳を捉える。
「わっせわっせわっせ わっせわっせわっせ
わっせわっせわっせ どうにもこうにも感じちゃって」──CASCADE『パーティフルサルマンライフ』より
畳み掛けるようなリズムに、カスケーダーたちも大はしゃぎ。
愛嬌たっぷりのメロディとは裏腹に、TAMAは時折険しい表情を見せる。
「ひらめいて解き放って 何もかもが辿り着く
時には 絶望へ
答えのないあやふやさに 帰り道を探してる」──CASCADE『パーティフルサルマンライフ』より
カスケーダーたちのシンガロングも加わり、陽気さと切なさが入り混じる。
23曲目|ヘッチャラッチャ・クラッシュ
カスケーダーたちが一斉に拳を振り上げ、熱狂の渦が巻き起こる。
「爆弾つけて かっこをつけて 教室抜けて 廊下を走る
爆弾つけて 白黒つけて 学校抜けた 未来が今です」──CASCADE『ヘッチャラッチャ・クラッシュ』より
反骨精神に満ちた歌詞に重なるのは、牙を剥くようなギターと、容赦なく押し寄せる低音。
HIROSHIの歯切れよいスネアが小気味よく鳴り、心地よい疾走感を生み出す。
「指先ひとつで 世界が割れる
非常ベルを今 鳴らす前に さあ 蹴飛ばせ!!」──CASCADE『ヘッチャラッチャ・クラッシュ』より
TAMAは時折がなりを交え、挑発的に歌い上げる。
24曲目|0と1の黙示録
遥か彼方からゆっくりと迫るような、神秘的な旋律。
異国情緒を漂わせるサウンドに、HIROSHIの豪快なドラムが重なる。
「LA LA LA LA LA LA LA LA LA LA LA LA」──CASCADE『0と1の黙示録』より
TAMAは楽曲の世界へ深く没入し、どこか浮遊感のある歌声を聴かせる。
まるで異国の儀式に迷い込んだかのような、妖しい魔力を秘めた音に合わせ、手を大きく振るカスケーダーたち。
「ありがとう。」
TAMAが感謝を告げると、大きな拍手とメンバーコールが巻き起こる。
名残惜しい歓声に見送られ、CASCADEはステージを後にした。
アンコール|MC
本編24曲を終えてもなお、CLAPPERには「CASCADE!」とアンコールを求める声が響く。
やがてメンバーたちが再登場すると、「フゥー!」という大きな歓声。
「アンコールどうもありがとう!」
TAMAが笑顔で感謝を伝える。
「ツアーはまだ続きます。
この楽しさは、この場所だけのものやと思ってます。」
全国各地を巡るツアーの中でも、同じ夜は二度と訪れない。
その日、その場所に集まった人々としか分かち合えない時間を、大切にする言葉を投げかけた。
TAMAは、再びカスケーダーたちを煽る。
「もうひと暴れいけますか?
ほな、いくで!」
アンコール1曲目|FLOWERS OF ROMANCE
淡い桃色の照明がステージを染め、CLAPPERに華やかな情景が広がる。
頭上で右手をくるくると回すカスケーダーたち。
MASASHIのギターは、まるで風に舞う花びらのよう。
繊細な旋律がひらひらと舞い、TAMAの澄んだ歌声に優しく寄り添う。
「咲き乱れよ 若き乙女たちよ
咲き乱れよ 夏のヒマワリ」──CASCADE『FLOWERS OF ROMANCE』より
一言一言を丁寧に届けるTAMA。
瑞々しく優しい音色に、思わず涙腺が緩む。
アンコール2曲目|コングラッチェ
TAMAの眩い歌声に、HIROSHIの華やかなシンバルが重なる。
「走れ 走れ 夢をめがけ もっと もっと 来ませエナジー
後悔無用 邪魔するならハリテ」──CASCADE『コングラッチェ』より
夢へ向かってひた走るような、爽快な疾走感。
「燃えろ 燃えろ イバラを行け 叫べ 叫べ 胸はれAll Right
人生なんて 開拓 Divin’
コングラッチェ」──CASCADE『コングラッチェ』より
MASASHIはフロアを見渡し、楽しげに頷きながら笑みを浮かべた。
「コングラッチェ!」のフレーズでは、カスケーダーたちも一斉に声を揃える。
ステージとフロアで交わされる祝福の言葉が、CLAPPERを晴れやかな歓喜で満たしていった。
アンコール3曲目|VIVA NICE TASTE
リウのベースソロが炸裂し、カスケーダーたちは一斉に拳を突き上げる。
「見たも〜れ たくさんマネー これ全部
とっても食べれる量じゃないって
しびれていいかい しびれていいかい」──CASCADE『VIVA NICE TASTE』より
張りのある声で、奔放なメロディを歌い上げるTAMA。
フロアの熱気は最高潮に達し、CLAPPERは最後まで賑やかな歓声に満ちていた。
「ありがとう大阪! また来ます!」
TAMAが再会を約束し、ステージを後にする。
続いてHIROSHIが、カスケーダーたちへ語りかけた。
「ありがとう! 楽しめましたか?
僕も楽しかったです。
またみんなの笑顔、見に来ます。」
そしてMASASHIも、満足げな表情で口を開く。
「みんないいじゃん!
こっからのツアーも楽しみになってきちゃったね!
ありがとうございました!」
最後まで惜しみない拍手が送られる中、CASCADE『アキシオンヌ – 残響 – 』大阪公演は幕を閉じた。
まとめ

全27曲にわたり、色鮮やかな音楽で心斎橋CLAPPERを魅了したCASCADE『アキシオンヌ – 残響 – 』大阪公演。
軽妙で遊び心に満ちたポップサウンドから、剥き出しの衝動を叩きつけるロック、どこか哀愁を帯びた叙情的な楽曲まで──CASCADEならではの自由奔放な音楽性を見せつけた。
CASCADE Autumn Tour2026「アキシオンヌ – 残響 -」は、11月7日の北浦和Ayers、8日の仙台Space Zero、21日の名古屋・今池CLUB 3STAR、22日の京都ARCDEUXを巡り、11月30日のKOENJI HIGH公演へと続く。
🔈チケット絶賛発売中!! CASCADE Autumn Tour2026 「アキシオンヌ」- 残響 – サポートベース : リウ (メトロノーム) 🎫 https://t.co/Bb0RmQYU1x 注) 11/7(土)北浦和Ayers公演のみ TIGETでのご予約になります。 🎫 https://t.co/0M2HeNF7Rb https://t.co/BAoKCeGrc8
— CASCADE OFFICIAL (@CASCADE_news) September 26, 2026
その日その瞬間、新たな景色を切り拓いていくCASCADEは、これからどんな驚きと歓喜を届けてくれるのか。
予測不能な音楽の旅を、これからも楽しみにしていたい。
レポート:ヴィジュアル系百科 編集長 太田翔子
Instagram:@cscd_official
