【V系バンド紹介】DAMNEDとは?メンバー・楽曲の魅力を解説

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ヴィジュアル系バンド「DAMNED」は、2022年結成当初より『V系ラウドコア』をコンセプトに掲げ、その名の通り激烈なヘヴィサウンドと美しい旋律美を兼ね備えた独自の音楽性で注目を集めている。

海外のメタルシーンを思わせる重量級のイントロや高速ギター、強靭なシャウトを土台にしつつも、ヴィジュアル系らしい美しくキャッチーなメロディラインを融合させた楽曲は、攻撃性と叙情性が見事に同居する。

白塗りの衝撃的なメイクでデスメタル風の異彩を放つメンバーと、華麗で洗練されたメイクのメンバーが同じステージに立つそのビジュアルは、一見相反する要素が交錯する多層的な魅力を生み出している。

国内外、男女を問わず幅広い層の心を掴むDAMNEDの音楽性・ビジュアル・ライブパフォーマンスについて分析してみよう。

目次

DAMNEDの音|メタル×美旋律の共存

DAMNEDの楽曲がまず耳を奪うのは、海外メタル譲りの重厚なイントロと圧倒的な演奏テクニックだ。ディストーション・ギターのリフや重低音の効いたサウンドは、欧米のメタルコアやデスメタルを彷彿とさせる迫力で押し寄せる。

ツインギターによる緻密なリフ構成や速弾きソロ、重厚なダブルバスが生む緊張感。その上を滑るボーカルのシャウトとスクリームが、曲全体に凄まじい推進力を与える。

一方で、DAMNEDのもう一つの武器は叙情的なメロディラインだ。

攻撃性と美しさの両立が彼らの真骨頂とも言える。サビでのキャッチーな旋律は、楽曲の中で印象的なフックとなり、聴衆の記憶に強く残る。

「毒愛」「Grimnir」などでは、暴力性と哀愁が交互に押し寄せる構成がクセになる。

DAMNEDのヴィジュアル|と華麗さが交差する世界観

DAMNEDのメンバー
  • Vo.一音
  • Gt.Kou.
  • Gt.酔花
  • Ba.咲薇
  • Dr.Masaya

DAMNEDのビジュアルは、単なる装飾や様式美を超えて、世界観そのものを具現化している。

どこか退廃的でゴシックな要素を背景に、舞台上には幻想的な異世界が立ち上がる。黒と白、沈黙と咆哮、生と死——そういった極端なテーマが視覚的に衝突しながらも、美しく整理されているのが彼らの表現の巧さだ。

ヴィジュアル系らしい美的感覚を受け継ぎつつ、そこに白塗りの一音がひときわ目を引く存在感を放つ構図が印象的だ。非現実感をまとったその姿が、ステージ全体に不穏さと神聖さを同時に与える。

MVでは、水墨画のようなモノクロの映像美と静寂が支配する中、楽曲の盛り上がりに合わせて鮮やかな光が差し込む演出が際立つ。

視覚的なコントラストと音の緩急が絶妙に呼応し、DAMNEDが描く“闇と光のせめぎ合い”を一層引き立てている。

DAMNEDのファン層|国内外・男女問わず魅了する、ボーダーレスな訴求力

こうした音楽性・ビジュアル両面のギャップにより、DAMNEDは幅広いファン層を獲得している。

メタル・ラウド・V系・オルタナといったジャンルの垣根を軽々と越え、国内外問わず反応を得ている。韓国でのライブも予定されており、その動きは国境を越えつつある。

激しいサウンドや過激なビジュアルは男性や海外のメタルファンの心を掴み、同時に美しいメロディや耽美な世界観は女性ファンやヴィジュアル系愛好者の共感を呼ぶ。

ジャンルや国境、性別の壁を超えて響くサウンドと美学を備えたDAMNEDは、今やシーンの垣根を越えて多彩なファン層を魅了していると言えるだろう。

まとめ|V系の可能性を押し広げる存在

DAMNEDは、“激しさ”と“美しさ”、“異形”と“華麗さ”、“本格派”と“視覚芸術”を共存させながら、ヴィジュアル系というジャンルの可能性を押し広げている。

2025年、V系を語るならばDAMNEDの名前は外せない。その音、その姿は、今こそ観ておくべきリアルな衝撃だ。

DAMNED

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この記事を書いた人

関西在住。大学では法哲学を専攻し、「ヴィジュアル系における自由と規律」をテーマに研究。音楽を通じた表現と社会的規範の関係性に関心を持ち、ヴィジュアル系という文化現象を美学・社会構造・言語の観点から読み解いてきた。現在はメディア運営者・ライターとして、執筆を通じてバンドの世界観を言語化し、ヴィジュアル系の魅力を広く伝える活動をしている。

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