【V系バンド紹介】0.1gの誤算とは?メンバーやライブの見どころを解説

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ヴィジュアル系バンド「0.1gの誤算」は、2016年に始動した5人組だ​。

0.1gの誤算のメンバー
  • VOCAL:緑川裕宇
  • GUITAR:河村友雪
  • GUITAR:水田魔梨
  • BASS:眞崎大輔

近年では自ら「日本一バズるV系バンド」と称するほどSNSを駆使しており、ボーカル緑川のYouTubeチャンネルは登録者数25万人超という驚異的な数字を記録している(2025年12月時点)1

一般の音楽ファンにも名前が届くその発信力と話題性、そしてユーモアのセンスが際立つ一方で、長年培ったダークで非現実的な世界観をステージ上で本気で体現し続けている点でも特異な存在である。

彼らは、SNS時代の波を巧みに乗りこなしながら、ヴィジュアル系の「王道」と「異端」の間を縦横無尽に行き来する。そんな0.1gの誤算という存在は、一体どんな美学を持ち、どこへ向かおうとしているのか。

その唯一無二の魅力と表現世界を、じっくりと紐解いていこう。

目次

0.1gの誤算のプロモーション力とユーモア|「バズる」戦略で一般層まで魅了

2022年、ライブハウス開場時間と同時に演奏を始めるという前代未聞の“検証企画”が実施された。

タイトルは「入場時刻と同時に演奏がスタートしたらバンギャはどんな反応をするか検証してみた」

まだ入場途中の観客が続々とドアをくぐる中、いきなり始まるフルスロットルのライブ。慌てて荷物を抱えたまま駆け込むバンギャ、驚きながらも暴れるバンギャなど、反応はさまざま。

0.1gの誤算最大の特徴の一つが、そのプロモーション手法の巧みさと抜群のユーモアセンスだ。SNS上での話題作りに長けており、数々の「バズり」を生み出し続けている。

実際のライブでも、通常のワンマンに留まらず企画ものライブを多数敢行している。例えば「小学生以下限定」ライブ船上ライブ」、全身タイツ姿でのライブすっぴんからメイクを完成させるライブなどその発想は型破りだ。

こうした遊び心あふれる企画を本気でやり切ることで笑いと驚きを提供しつつ、新規ファン層の開拓にも成功している。

0.1gの誤算の世界観とヴィジュアル|ダークファンタジーを本気で演じる美学

一方、プロモーションのユーモラスな側面とは裏腹に、彼らの創り上げる世界観は極めてダークで耽美的だ。

MVでは幻想的なモチーフを取り入れた独自の非現実世界を展開し、観る者を異空間へと引き込む。メンバーは派手なメイクと奇抜な衣装に身を包み、その姿はさながら物語の登場人物のよう。​

0.1gの誤算はどんなにコミカルな企画でもヴィジュアル系バンドとしての美学を決して崩さない。楽曲の世界に一度入り込めば、狂信的カリスマとしての役割を演じきる。

音楽的には激しいヘヴィロックからキャッチーなメロディまで振り幅が広く、疾走感あるシャウトと叙情的な旋律とが同居するスタイルだ。

観る者に強烈なインパクトを残しつつも、ヴィジュアル系ならではのダークファンタジーの世界に酔いしれさせる。

0.1gの誤算には、そんな二面性が共存している。

0.1gの誤算の軌跡|結成から現在までの破天荒な挑戦

結成以来、0.1gの誤算は常に型破りな挑戦を続けてきた。初ライブは新宿での無料ワンマン(ワンマンライブ=単独公演)で幕を開けたが、早くも翌年2017年には高田馬場AREAで1周年記念ワンマンを開催し、勢いを加速させる。

2018年には赤坂BLITZ(当時)での2周年公演を成功させ、同年夏には全国53公演ものツアーを敢行。ツアーファイナルでは結成からわずか2年足らずでZepp DiverCity Tokyoの大舞台に立つという、驚異的なスピードでの成長を見せつけた。

以降も破竹の勢いで活動を展開し、結成4周年となる2019年秋には大規模無料ワンマンツアー「有害集団『無料-いちご増殖化計画』」を開催し、そのツアーファイナルでは豊洲PIT公演を成功させている。

勢いそのままに迎えた2020年は、更なる飛躍を目指す矢先に新型コロナ禍が直撃。一時は記念公演の延期もあったが​、制約下でも創意工夫を凝らし同年8月に豊洲PITで有観客ワンマンを開催した。

コロナ禍以降も歩みは止まらない。2021年には5周年記念ワンマンを開催し、元KAT-TUNの田中聖とのツーマンライブを行うなど話題を提供。ドラムのメンバー脱退という試練もあったが、サポートドラム・久保田まさしを迎えて活動を継続した。

2022年には結成6周年を記念して6日連続ワンマンという離れ業に挑戦し、見事成功させている​。

さらにオタク系ダンスユニットやビジュアル系レジェンドバンドとの共演など、異業種・異ジャンルとのコラボも積極的に展開。2023年には初の海外公演(タイ・JAPAN EXPO)にも進出した。

8周年を迎えた2024年3月には、再び豊洲PITで記念ワンマンを開催。約2,000人規模の動員を記録し、安定した集客力とライブバンドとしての成熟を示した。

そして2025年、0.1gの誤算は結成9周年イヤーに突入。

3月には9周年記念ワンマンライブを開催し、長年のファンはもちろん、新規層も巻き込みながら節目の年を祝った。

同年5月には、バンド主催による3日間連続イベント「誤算の日!トリプリング『K』ツアー」を敢行。

初心者歓迎ワンマン、小学生以下限定公演、ツアーファイナルという異なる性質の公演を並行して開催することで、幅広い層に向けたライブの在り方を提示した。

現在の活動と10周年記念公演|パシフィコ横浜という次なる挑戦

結成10年目という大きな節目を目前に控えた現在も、0.1gの誤算は勢いを緩めることなく活動を続けている。

その集大成として発表されたのが、2026年3月19日(木)に開催される10周年記念ワンマンライブだ。

会場は、5,000席超を誇る東日本屈指の大型ホール、パシフィコ横浜 国立大ホール。

ヴィジュアル系バンドとしては異例とも言えるスケールの舞台に、0.1gの誤算が挑む。

公演タイトルは「大真面目な悪ふざけ 〜10年目の挑戦〜」

彼らの美学と歩みを象徴する言葉が、そのまま冠された。

項目内容
公演名0.1gの誤算 10th Anniversary ONEMAN「大真面目な悪ふざけ 〜10年目の挑戦〜」
開催日2026年3月19日(木)
開場 / 開演OPEN 18:00 / START 19:00
会場パシフィコ横浜 国立大ホール
来場者特典来場者全員に10周年記念未発表曲CD配布(タイトル未定)
チケット受付先着チケット一般発売(eplus
受付期間:2025/12/9(火)10:00〜2026/3/18(水)18:00

本公演では、0.1gの誤算らしい明確なゾーニングが行われる点も大きな特徴だ。

チケット種別料金エリア・特徴
Aチケット(FC限定)¥7,000FC「有害軍団精鋭部隊」会員のみ入場可能本気暴れゾーン
初心者エリアB¥5,000初心者・棒立ち大歓迎エリア
2階席最前Cチケット¥16,000写真・動画撮影可能(スマホ・カメラ可)

※AチケットはFC会員以外も申込み可能だが、入場できるのは会員のみ。
※未就学児童は入場不可。
※1回の申込みにつき最大4枚、申込み回数は最大4回まで。

豊洲PITをはじめとする数々の大舞台を経験してきた0.1gの誤算にとって、パシフィコ横浜国立大ホールは挑戦の場でもある。

10年間で築き上げた独自路線とファンとの関係性を武器に、彼らは今、ヴィジュアル系バンドとして次のフェーズへと踏み出そうとしている。

まとめ|シーンを揺るがす“異端児”が示すヴィジュアル系の新境地

0.1gの誤算は、ヴィジュアル系バンドとして異彩を放ちながらも確実にシーンの裾野を広げてきた存在だ。

破天荒なアイデアとパフォーマンスでSNS時代の話題をさらい​、子どもから大人まで巻き込むプロモーション力で一般層にもV系の魅力を発信してきた。

その一方で、ダークで耽美な世界観や視覚的インパクトといったV系本来の美学を追求している。​こうした両面を高い次元で両立させる姿は、まさに“異端”でありながらヴィジュアル系の可能性を押し広げる存在そのものだ。

伝統へのリスペクトと革新性を兼ね備えた0.1gの誤算は、シーンの将来を担う重要バンドの一つと言えるだろう。

次なる大舞台でどんな“誤算”を起こしてくれるのか。

その動向からますます目が離せない。

0.1gの誤算

  1. 参考:緑川ゆう【0.1gの誤算】(https://www.youtube.com/channel/UCNNI7XtOshk_gN9FuuLrn7A
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この記事を書いた人

関西在住。大学では法哲学を専攻し、「ヴィジュアル系における自由と規律」をテーマに研究。音楽を通じた表現と社会的規範の関係性に関心を持ち、ヴィジュアル系という文化現象を美学・社会構造・言語の観点から読み解いてきた。現在はメディア運営者・ライターとして、執筆を通じてバンドの世界観を言語化し、ヴィジュアル系の魅力を広く伝える活動をしている。

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