UNIVERSAL AUDIO UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierとは?特徴や強み・弱みを解説

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「レクチ系の音が欲しいけど、本物のMesa/Boogie Dual Rectifierは大きすぎる」

「ライブハウスでも宅録でも扱いやすいハイゲイン機材が欲しい」

と感じているギタリストは多いのではないだろうか。

近年はアンプシミュレーターやアンプインアボックス系ペダルが急増しているが、その中でも「90年代〜00年代ラウドサウンドの空気感まで再現する」と話題なのが、UNIVERSAL AUDIOの「UNIVERSAL AUDIO UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifier 」だ。

この記事では、UNIVERSAL AUDIO UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierの製品スペック、特徴、強み・弱点、ヴィジュアル系との相性、実際のレビューまで詳しく解説する。

特に、ラウド系ヴィジュアル系、メタルコア系、叙情系、ヘヴィサウンドを重視するギタリストや、「足元だけで本格的なハイゲイン環境を作りたい」という人はぜひ参考にしてほしい。

目次

UNIVERSAL AUDIO UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierの商品スペック

Hookup, Inc.より

まずは、UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierの基本スペックを見てみよう。

項目内容
製品名UNIVERSAL AUDIO UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifier
タイプアンプシミュレーター / アンプインアボックス
ベースモデルMesa/Boogie Dual Rectifier Rev F
チャンネルGreen / Orange / Red
キャビネット6種類搭載
ブーストTSスタイルOD / プリアンプブースト
ノイズゲート搭載
MIDIUSB MIDI対応
接続モノ / ステレオ対応
電源DC9V 400mA センターマイナス
サイズ高さ6.5cm × 幅9.2cm × 奥行14.1cm
重量0.605kg

UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierは、Mesa/Boogie Dual Rectifier Rev Fをベースにしたアンプシミュレーター/アンプインアボックス系ペダルだ。

3チャンネル構成、6種類のキャビネットシミュレーター、TSスタイルオーバードライブ、プリアンプブースト、ノイズゲートを搭載。

USB Type-C、Bluetooth、USB MIDIにも対応している。

モノ/ステレオ接続、4ケーブルメソッドにも対応し、ライブ・宅録・PA直出しなど幅広い環境で使用可能だ。

UNIVERSAL AUDIO UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierの特徴

ここでは、Knucklesならではの特徴を詳しく見ていく。

Rev F期Dual Rectifierをベースにしている

Knucklesは、Mesa/Boogie Dual Rectifierの中でも特に人気の高い“Rev F期”をベースにしている。

Rev Fは、90年代メタル・オルタナ・ニューメタル・ハードロックなど、多くの名盤で使用された時期の仕様として知られている。

そのため、単なる現代的ハイゲインではなく、少し荒々しく、生々しいロー感を持っているのが特徴だ。

アンプ感が非常に強い

Knucklesは、一般的な歪みペダルというより、実アンプに近い挙動を重視して設計されている。

特に特徴的なのが、ピッキングニュアンスやギターボリュームへの追従性だ。

強く弾けば荒々しく前に出て、弱く弾けば自然にゲインが落ちるため、実機チューブアンプに近いレスポンス感がある。

さらに、音量を上げた際のチューブアンプ特有のコンプレッション感や飽和感も再現されている。

キャビネットで音が大きく変わる

UAFX Knuckles ’92 Rev Fは、6種類のクラシックなキャビネット/マイクの組み合わせを内蔵しており、選択するキャビによってサウンドの方向性が大きく変化する。

低域の量感、高域の抜け、ミッドの押し出し、マイクの空気感まで変わるため、同じアンプ設定でも大きく印象が変わるのが特徴だ。

例えば、

  • ズンと沈み込む重低音
  • タイトな現代メタル系
  • 中域重視のリード向け
  • 抜け重視のオルタナ系

なども、キャビ選択によってかなり調整できる。

TS系ブーストとプリアンプブーストを搭載

Knucklesには、TSスタイル・オーバードライブとプリアンプブーストが内蔵されている。

TS系ブーストは中高域を押し出しながら低域を整理しやすく、ハイゲイン時の輪郭を出しやすいのが特徴だ。

一方、プリアンプブーストはより現代的でタイトなハイゲインサウンドに向いている。

ノイズゲート性能が高い

UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierには、ハイゲインサウンドで発生しやすい不要なノイズを抑えるノイズゲートが内蔵されている。

特に特徴なのが、単純に音を切るだけではなく、タイトさを重視した効き方になっている点だ。

高速ミュートや刻みリフでも輪郭を維持しやすく、モダンメタルやDjent系のような切れ味重視のサウンドにも対応しやすい。

UNIVERSAL AUDIO UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierの強み

Hookup, Inc.より

ここでは、UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierの強みについて詳しく見ていく。

Rectifier特有の荒々しさを再現している

Knuckles最大の強みは、Mesa/Boogie Dual Rectifier特有の荒々しいハイゲイン感をかなりリアルに再現している点だ。

現代的なハイゲイン機材のように綺麗にまとまりすぎず、

  • 重低音の押し出し
  • 暴れるロー感
  • 鋭い高域
  • 独特の空気感

まで再現されている。

そのため、90年代〜00年代ヴィジュアル系に近い、生々しい迫力を作りやすい。

ライン直でも立体感を出しやすい

Knucklesは、ライン直環境でも実際のアンプを鳴らしているような立体感を出しやすい。

宅録では大音量でキャビネットを鳴らさなくても、録音済みのCDに近い質感を作りやすい。

また、ライブハウスでアンプ環境が毎回変わる場合でも、PAへ直接送ることで比較的一定の音を出しやすい。

PA直運用では、ステージ上の返しをフロアモニターやインイヤーモニターに依存するため、ライブハウスによっては自分のギターが聞こえづらい場合もある。また、通常のギターアンプと比べると、環境によっては音がやや冷たく平面的に感じたり、遅延感が気になるケースもある。

1台で幅広いサウンドに対応できる

Knucklesは3チャンネル構成に加え、キャビネット変更、ブースト、ノイズゲート、整流方式変更なども可能なため、かなり幅広い音作りに対応できる。

ラウド系、メタルコア系だけではなく、叙情系や歌もの寄りヴィジュアル系にも調整しやすい。

UNIVERSAL AUDIO UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierの弱点

UNIVERSAL AUDIO UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierは完成度の高いハイゲイン系アンプシミュレーターだが、万能というわけではない。

導入前に、弱点もチェックしておこう。

セッティング次第では暴れやすい

Knucklesは、Rectifier系特有の重低音や高域の鋭さまで再現しているため、設定次第ではローが膨らみすぎたり、高域が耳につきやすくなったりする。

特に低チューニングや7弦ギターでは、キャビネットやブースト設定を詰めないと、バンド内で埋もれやすいサウンドになる場合もある。

「繋げば自動的に綺麗にまとまるタイプ」というより、ある程度音作りを追い込む前提の機材と言える。

アプリ依存度がやや高い

Hookup, Inc.より

本体だけでも使用できるが、細かい設定変更には「UAFX Control」アプリが必要になる。

ノイズゲートの詳細設定や、整流方式、出力管変更、プリセット管理などもアプリ側で行うため、足元だけで完結したい人にはやや煩雑に感じるかもしれない。

電源条件がやや厳しい

Knucklesは9V・400mAのアイソレート電源が必要になる。

一般的な小型オーバードライブより消費電流が大きいため、古いパワーサプライやデイジーチェーン環境では運用しづらい。

そのため、導入時はボード側の電源環境も事前に確認しておきたい。

UNIVERSAL AUDIO UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierをヴィジュアル系で使うとしたら?

ここでは、UNIVERSAL AUDIO UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierとヴィジュアル系の相性、活用シーンについて見ていこう。

ラウド系ヴィジュアル系との相性が良い

Knucklesが最も真価を発揮しやすいのは、ラウド系やヘヴィ系だ。

Rectifier特有の、重低音やザラついた高域は、ダウンチューニングやヘヴィリフとの相性が良い。

特に、メタルコア・デスコア・ラウドロック・ニューメタル寄りのサウンドでは、かなりハマりやすいと言える。

オルタナ・叙情系とも相性が良い

Knucklesはただ重いだけではなく、OrangeチャンネルやEL34設定を使うことで、中域に厚みのある叙情系サウンドも作りやすい。

特に、クリーンとハイゲインを行き来するタイプのヴィジュアル系では、3チャンネル構成の恩恵が大きいと言える。

空間系オルタナ、歌もの、ポストハードコア寄りとも相性がいい。

同期・打ち込み環境とも噛み合いやすい

近年のヴィジュアル系では、同期音源、シンセ、ストリングスSEなどを併用するバンドも多い。

そのためギターには、同期の中でも埋もれない輪郭や立体感も求められる。

Knucklesはキャビ選択やブースト設定によってローエンドを整理でき、ギターの存在感を出しやすい。

キラキラ系、病み系、耽美系との相性もいいと言える。

UNIVERSAL AUDIO UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierレビュー動画を紹介

ここでは、ミヤ(MUCC)が実際にUNIVERSAL AUDIO UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierを使ってみたレビュー動画を紹介する。

MUCCのミヤは、UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierを試奏した瞬間、

「自分のレクチファイヤーと同じ位置になりました、つまみが」

と発言。

実機Mesa/Boogie Rectifierとほぼ同じだったようで、

「ここまで忠実なのは珍しい」

と驚いていた。

実際、プリセット状態のまま弾いた時点で、

「Gainの効きは本当に似ててびっくりした」

と即反応。

Rectifier特有の暴れる低域や荒々しいアタック、ジャリっとした高域までかなりリアルに再現されているようだ。

ただし、単なる実機再現ではなく、Knucklesはローが強いのに輪郭が崩れにくく、スピード感もあるため「実機より扱いやすい」という点も高評価。

動画終盤では、

「もはやデジタルギアって印象が全くない」

とも発言。

現代的に扱いやすく再構築されたRectifierとして、かなり完成度の高い1台と言えそうだ。

まとめ

UAFX Knuckles ’92 Rev F Dual Rec Amplifierは、Mesa/Boogie Dual Rectifier Rev F期特有の荒々しいハイゲインサウンドを、ペダルサイズで再現した本格派アンプシミュレーターだ。

Rectifier特有のロー感や高域の暴れ感まで忠実に再現しているため、セッティング次第では扱いづらく感じる場合もあるが、90年代〜00年代ヴィジュアルサウンドを現代的な環境で再現したい人にとって、非常に完成度の高い選択肢と言えるだろう。

また、キラキラ系、病み系ラウドなど、同期やシンセを多用する現代的なバンドサウンドとの相性も良い。

「実機レクチの空気感が欲しい」「現代ヴィジュアル系に合うハイゲイン環境を作りたい」という人は、在庫があるうちにチェックしてみてほしい。

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この記事を書いた人

関西在住。大学では法哲学を専攻し、「ヴィジュアル系における自由と規律」をテーマに研究。音楽を通じた表現と社会的規範の関係性に関心を持ち、ヴィジュアル系という文化現象を美学・社会構造・言語の観点から読み解いてきた。現在はメディア運営者・ライターとして、執筆を通じてバンドの世界観を言語化し、ヴィジュアル系の魅力を広く伝える活動をしている。

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