
Shellmyが1日限りの復活ライブを開催することを発表した。
2016年1月29日にて活動休止したShellmy
— Shellmy (@2026Shellmy) January 1, 2026
10年の時を経て
2026年7月29日(水)OSAKAMUSE
「割れた空」にて再演
10年越しに皆様と再会できるのを心よりお待ちしております。 pic.twitter.com/GgZyMymJOt
現在活動中の「シェルミィ」には馴染みがあっても、Shellmy時代の活動はリアルタイムでは知らない、楽曲は聴いたことがあるがライブには足を運んだことがない、という人も多いだろう。
本記事では、Shellmyというバンドの歩みと音楽性を整理しつつ、7月29日にOSAKA MUSEで開催される1日復活ワンマンライブ『割れた空』の見どころを解説する。
Shellmyとは
Shellmyは2013年に結成されたヴィジュアル系バンドだ。
「皮肉調ケミカルロックバンド」をコンセプトに、ボーカル豹、ギター友我、ギターあんじ、ベース莉音、ドラム優の5人で始動した。
メンバーはいずれも結成以前からセッションなどで経験を積んできた実力派で、活動の過程でベース莉音の脱退、ベースnaoの加入、さらにギターあんじの脱退を経て、最終的には豹・友我・nao・優の4人体制へと移行した。
関西を拠点に活動し、OSAKA MUSE、ASH OSAKA、FANJ twice、心斎橋somaといった大阪ミナミの主要ライブハウスを中心に、東京・名古屋などへの遠征も積極的に行っていた。
Shellmyの楽曲
Shellmyの大きな魅力のひとつが、コンポーザーごとに明確な個性が感じられる楽曲群だ。
同じバンドでありながら、作曲者によって表情が大きく変わる点は、当時から高く評価されていた。
ドラム優の曲
ドラム優は、鍵盤の音色を取り入れたメロディアスで切なく、美しい旋律を得意とする。
叙情性とドラマ性を併せ持ち、ライブでは感情を大きく揺さぶる楽曲が多い。
- アリスインマゼントピア
- エゴイストサイレンス
- 雨、君は窓の外。
- キレイゴト
ギターあんじの曲
ギターあんじの楽曲は、00年代ヴィジュアル系を彷彿とさせるダークで退廃的な空気感と、ストーリー性のあるコード進行が特徴だ。
アップテンポで暴れられる曲が多く、フロアを一気に熱量の高い空間へと引き込む。
- デパス
- ディストピア
- カメリア
- ラストスノウ
ボーカル豹の曲
ボーカル豹は、巧みなメロディラインとライブ映えする構成を強みとするソングライターだ。
モッシュや振り付けを自然に誘発する楽曲が多く、観客参加型のライブを作り上げてきた。
- 108号室
- 人間失格
- 下等ザクロ
- 自閉/少女
- 他人
ベースnaoの曲
ベースnaoの楽曲は、低音が主導する重厚さと、随所に感じられる遊び心が魅力だ。
激しさの中にも余白があり、バンドサウンド全体を立体的に支えている。
- 脱出ゲーム
- ヒョウシリュウヒ。
Shellmyの歌詞
Shellmyの歌詞はすべてボーカル豹が手がけている。
2013年の「haqlia」から2014年の「カメリア」頃までは、心の闇や葛藤を架空の物語や象徴表現に置き換えた、幻想的な世界観が中心だった。
しかし、「カメリア」と同じ音源『サブリミナルカルトヰズム』に収録された「下等ザクロ」「オトナの事情」では、実体験や等身大の言葉を前面に押し出した歌詞へと変化する。
2015年のアルバム『伍月病』は、自己嫌悪、嫉妬、希死念慮、孤独といった現代の若者が抱えがちな感情を真正面から描いた集大成的作品といえる。
表に出しづらい感情を、多彩な楽曲群の中に丁寧に落とし込んだ1枚だ。
その流れは2015年発表の「他人」でさらに研ぎ澄まされた。
MVとあわせて多くのティーンエイジャーから深い共感を集め、Shellmyの知名度を大きく押し上げた。
Shellmyのライブパフォーマンス
Shellmyは始動当初から対盤ライブに積極的に参加し、主催公演も精力的に行ってきた。
カラフルな衣装をまとってステージに立つ姿は、登場した瞬間にフロアの空気を一変させる力を持っていた。
- 優の、普段の穏やかな印象からは想像できない鋭く突き刺すようなドラミング
- naoの、落ち着いた佇まいで低音を支え続ける安定感
- 友我の、狂気的な表情と少女のような端正さが同居するギャップ
- そして豹の、感情をむき出しにしてフロアを煽り、怒り、笑い、涙する姿
これらが一体となり、ファンである「ギャルミィ」たちを強く惹きつけてきた。
また、美しい旋律の中で激しく暴れる構成もShellmyライブの特徴だ。
「エゴイストサイレンス」や「アリスインマゼントピア」のイントロで起こるヘドバンは、当時を象徴する光景のひとつだった。
そして、シェルミィならではの特徴的な振り付けも見逃せない。
「デパス」では、左手首を切ることを想起させる象徴的な振り付けから楽曲が始まり、対バンイベントでは他バンドのファンまでもざわつかせるほどの強烈な印象を残していた。
Shellmy1日復活ライブの見どころ
Shellmyが2016年1月30日に活動休止してから、実に約10年半ぶりとなる今回のライブ。
メンバー4人はそれぞれの場所で音楽活動を続けており、彼らが再びShellmyとして交わることに期待が高まる。
現在活動中の「シェルミィ」とは異なり、Shellmyは和の要素やパンク色が控えめで、バンドサウンドにストリングスや鍵盤を溶け込ませた、湿度の高いサウンドが特徴だ。
経験を重ねた今のメンバーが奏でることで、その音像はさらに深みを増すだろう。
— シェルミィ✞豹 (@hyo_shellmy) January 1, 2026
また、本公演はシェルミィ10周年ワンマン「殻」の約2ヶ月後に開催される。
このタイミングで「Shellmy」として何が語られるのか、その言葉にも注目したい。
なお、Shellmyの楽曲は1月29日にサブスク解禁予定となっている。
初めて触れる人も、久しぶりに思い出す人も、ぜひ音源を聴いた上で7月29日OSAKA MUSE『割れた空』に足を運んでほしい。

