SUPERKNOVA「SUPERKNOVA×透明少女 Presents 東西発光ビカビカ TOUR」大阪公演 ライブレポート

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2026年2月2日、大阪・難波にあるライブハウス Yogibo HOLY MOUNTAIN に、数多くのバンギャルたちが集まった。

この日、透明少女と SUPERKNOVAによる2マンライブ、「SUPERKNOVA×透明少女 Presents 東西発光ビカビカ TOUR」初日・大阪公演が行われた。

開演前には、両バンドのメンバーをシャッフルしたO.A.セッションが行われ、各バンドの楽曲が披露された。

東と西、それぞれのフィールドで存在感を放ってきた2組が、真正面から向き合う一夜。

その幕開けを告げる音が、やがて会場を包み込んでいく。

目次

1曲目「渋谷事変」

フロアが暗転、入場SEが流れると同時に、SUPERKNOVAのメンバーがステージへと姿を現した。

1曲目は「渋谷事変」からスタート。

両手で中指を立てる振り付けを合図に、フロアの空気が一気に切り替わる。

キラキラリングを付けたバンギャルたちの手拍子が重なり、フロアは一瞬で華やいだ。

その直後、激しいヘドバン。

ボーカルのコウキ a.k.a. KINGは、小柄な体格からは想像できないほどの迫力ある歌声を響かせ、フロアを真正面から煽っていく。

「BANG BANG 撃ち放て」

のフレーズでは、歌詞に合わせた振り付けが入り、観客も自然と動きを揃えていった。

戦う姿勢を前面に押し出した果敢な歌詞と、「渋谷」というタイトルを冠した曲。

大阪の地で1曲目に据えることで、この対盤に本気で臨む姿勢が示されていた。

2曲目「バンノリ」

2曲目は「バンノリ」。

先ほどの張り詰めた空気から一転し、軽快なダンスフロアを思わせるシンセの音が鳴り出す。

フロアの表情がふっと緩み、腕をくるくる回しながらジャンプする動きが広がった。

跳ねるたびにキラキラリングが揺れ、フロア全体が明るくきらめく。

上手ギターの極きなこ.exeは赤髪に鋭い印象のメイクという出立ちだが、演奏中に見せる無邪気な笑顔が印象的だ。

対する下手ギターの生贄しきぴは、クールで落ち着いた佇まいを崩さない。

3曲目「薄っぺRIDE」

3曲目は「薄っぺRIDE」。

先ほどまでの楽しげな空気を引き継ぎながらも、楽曲が始まるとフロアでは激しいヘドバンが巻き起こる。

MC

MCではコウキ a.k.a. KINGが口を開き、O.A.セッションについて触れる。

「O.A.セッションは“喰らえっ!タコ焼き爆弾”だったらしいけど。

“喰らえーっ!喰らえーっ!”ってね」

そう言いながら、はしゃぐような様子を見せ、フロアを和ませた。

4曲目「TRiPPer」

4曲目は今年リリースされた新曲「TRiPPer」。

イントロから高速の拳ヘドバンが一斉に起こる。

これまでの“キラキラ”な印象を覆すような、刺激的で重厚感のあるサウンドがフロアに叩きつけられた。

鋭く切り込むリフとタイトなリズムが噛み合い、フロアの動きは一段と激しくなる。

5曲目「画竜点睛」

5曲目は「画竜点睛」。

和楽器の音色を取り入れたサウンドが立ち上がり、フロアの空気が一変。

サビでは、手をひらひらと動かす和風のニュアンスを含んだ振り付けが入る。

きらびやかなイメージだけに収まらない、SUPERKNOVAの引き出しの多さを見せつけた。

6曲目「I live for U」

6曲目は「I live for U」。

切ないメロディラインに乗せて、

「君がいない世界なんてものは

ピースの欠けたパズルみたいだ」

というフレーズが響く。

切なさを含みつつも、前を向くエネルギーを感じさせる音が、Yogibo HOLY MOUNTAIN のフロアに広がっていた。

7曲目「バンドマンが好き」

7曲目は「バンドマンが好き」。

右手を上げてジャンプする動きから始まり、そのままモッシュへと流れ込む。

視界いっぱいに広がるのは、キラキラリングの光が跳ねるたびに揺れるフロアの景色だ。

「もっと夢中にさせて」

というフレーズでは、歌詞に合わせた振り付けが入り、観客の動きが自然と揃っていく。

MC

コウキ a.k.a. KINGがふとフロアに問いかける。

「透明少女のファンって、“ぴ”って言うの? 本当?」

すると、フロアからすぐに

「ぴ!」

という声が上がり、会場がざわつく。

「本当なんだ!(笑) “ぴ”かぁ」

と驚いた様子を見せたコウキ a.k.a. KINGは、続けて

「俺たちのファンには、まだ名前とか決めてないんだけど……“ぱ”にしようかな? “ぺ”もいいか!」

と冗談めかして話し、フロアの笑いを誘った。

そして、大阪での活動についても話を広げていく。

「去年は僕ら、ロクサミで三角公園でライブしたりしたんですけど。

今年もロクサミ出るので、よろしくお願いします」

と、西日本最大級のV系サーキットフェス・KANSAI ROCK SUMMIT’26への出演を告知した。

また、今月末の大阪公演に加え、4月30日・大阪、5月1日・神戸での2デイズ公演も予定されている。

神戸公演はSUPERKNOVAとして初の開催となるため、これまでライブを追いきれなかった人にとっても足を運びやすい機会となるだろう。

8曲目「KAMIKAZE×ANTITHESE」

8曲目は「KAMIKAZE×ANTITHESE」。

声を上げながら拳を突き上げる動きがフロアに広がり、空気はさらに攻撃的な方向へ。

間奏ではベースソロが前に出る。

ベースの根本ねもは、黒い帽子にルーズシルエットの衣装、顔面には多数のピアスを付けたファッショナブルな出立ち。

微笑みを浮かべながらベースを弾き続けるその姿に視線が集まる。

9曲目「18782+18782=37564」

9曲目は「18782+18782=37564」。

タイトルが示す通り、冒頭から暴力的とも言えるサウンドが叩きつけられ、フロアでは声を上げながら拳を突き出す。

その流れから一転、サビでは音像がクリアに切り替わり、ジャンプが起こる。

10曲目「バズ・ラントイヤー」

10曲目は「バズ・ラントイヤー」。

「ブチ上げ! バズらんと!

キケンな核弾頭

スマブラは大乱闘」

という、SUPERKNOVAの持つユニークさと攻撃性が表れた歌詞に合わせ、「はい! はい! はい! はい!」と掛け声が重なる。

11曲目「電撃ビリビリ」

ラスト11曲目は「電撃ビリビリ」。

SUPERKNOVAの代表曲として知られる一曲で、イントロが鳴った瞬間、フロアの空気が変わる。

観客は指で雷を作り、ステージに向けて“落とす”ような特徴的な振り付けを揃えていく。

「ビビり散らかし危険信号

ビリビリ八つ裂き死刑執行」

と韻を踏むラップ調のBメロでは、片手を上げてリズムに乗る動きがフロア全体に広がる。

曲が進むにつれて熱は最高潮へ。

SUPERKNOVAのライブを象徴するような一曲で、この日のセットを締めくくった。

まとめ|東京発のSUPERKNOVAが示した“発光”

「渋谷事変」から始まり、「電撃ビリビリ」まで一気に駆け抜けたSUPERKNOVAのステージは、東京のバンドでありながら、大阪のフロアをしっかりと掌握してみせる内容だった。

キラキラ系と括られがちなビジュアルイメージの奥には、確かなバンドサウンドと、攻撃的で鋭い言葉がある。

シンセを効かせたダンスフロア的な楽曲から、拳と声をぶつけ合う暴れ曲、和の要素を取り入れた楽曲まで、振れ幅の広さを持ちながらも、軸がぶれることはない。

メンバーそれぞれが明確な役割を担い、4人の個性がはっきりと立ち上がるステージングも印象的だった。

楽しく、派手で、時に攻撃的。

それでいて前を向く力を失わない。

そのバランスこそが、SUPERKNOVAの強みだろう。

東西発光ビカビカツアー初日、大阪公演。

この夜、SUPERKNOVAは確かにフロアを照らし、次のステージへと続く光を放っていた。

そして、「東西発光ビカビカツアー」は、2026年2月9日(月)、東京編へと続いていく。

舞台となるのは 高田馬場 CLUB PHASE。

大阪で放たれた光が、東京でどのような形を取るのか。

その続きは、高田馬場で確かめたい。

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この記事を書いた人

関西在住。大学では法哲学を専攻し、「ヴィジュアル系における自由と規律」をテーマに研究。音楽を通じた表現と社会的規範の関係性に関心を持ち、ヴィジュアル系という文化現象を美学・社会構造・言語の観点から読み解いてきた。現在はメディア運営者・ライターとして、執筆を通じてバンドの世界観を言語化し、ヴィジュアル系の魅力を広く伝える活動をしている。

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