【V系バンド紹介】TABOOとは?歌詞やライブの魅力を解説!

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2023年結成のヴィジュアル系バンドTABOOは、“禁忌ヲ犯ス、野良猫集団”をコンセプトに掲げ、短期間で急成長を遂げた新鋭。

ギラギラとした音とビジュアル、ストレートな言葉、爆発力のあるライブパフォーマンスで観客を魅了し、ジャンルにとらわれない活動でシーンをかき回し続けている。

この記事では、そんな彼らの成り立ちから音楽性、世界観、ライブ、そして今後の展望までを総合的に読み解く。

目次

TABOOとは?|野良猫から始まった“禁忌”の物語

TABOOは2023年に結成されたヴィジュアル系バンド。

TABOOのメンバー
  • ヴォーカル:ユウマ
  • ギター:ナイス☆
  • ベース:月独
  • ドラム:愛麗

前身は「野良。」というデモバンドであり、元VARIEの月独(Ba)と愛麗(Dr)を中心に、ユウマ(Vo)とナイス☆(Gt)が合流して誕生した。

バンド名には「人間のタブーにも野良猫なら踏み込める」という思想が込められ、コンセプトは“禁忌ヲ犯ス、野良猫集団”。

人間達が踏み込めないタブーに踏み込む野良猫参上!

平均身長159.5cmのチビ猫バンドの名前はTABOO!!

どうもお目にかかります、我ら野良猫バンドです。

タブー、モラル、常識も俺らは分かりません。

 

TABOO『アングリーキャット』より(作詞:ユウマ)

名の通り、正面突破型のロックアティチュードで突き進むアウトサイダー集団だ。

TABOOのメンバー|変幻自在の4匹が生む化学反応

TABOOのメンバーは全員が“野良猫”に由来する肩書きを持つ。

ボス猫・ユウマ、化け猫・ナイス☆、捨て猫・月独、ドラ猫・愛麗。1それぞれ性格もプレイスタイルもバラバラだが、だからこそバンドとして成立する。

全員が強い個性を持ち、それぞれ異なる方向性を持つからこそ、ぶつかり合いではなく、独特な化学反応を生む。その緊張感と熱量こそが、TABOOの推進力となっている。

TABOOの音楽性|“ギラギラ系ヴィジュアル”

TABOOのサウンドはラウドロック、メタル、歌謡曲、ジャズ、ファンクなどを雑多に取り込んだミクスチャー型

派手なギター、暴れるリズム、歌えるメロディ。攻撃性とポップネスの両立を意識しながら、常に「ライブで映える曲」を主眼に置く。

キラキラ系と評されることもあるが、彼らはむしろ“ギラギラ系”と自称する。2

猫のように気まぐれで、獰猛で、美しく、どこか危うい。TABOOの音は、そのすべてを同時に鳴らしている。

TABOOの歌詞|本音で蹴り飛ばす、ストレートな言葉たち

歌詞を手がけるのはユウマ。自ら「ストレートすぎる」と語るように、言葉にはオブラートがない。

東京への怒り、見えない敵への皮肉、自分への嫌悪。それらを飾らずに投げつける。代表曲「東京HELL」は、現代社会を“地獄”と見立てた攻撃的な一曲。

かと思えば「ラグドール」では、寂しさや依存を吐露するような繊細な詞世界も覗かせる。

君の視線に映る僕の姿

本当の僕を見てくれますか?

隠してる訳じゃないんだけどさ

上手く君に甘えられない。

 

TABOO『ラグドール』より(作詞:ユウマ)

TABOOの歌詞は、毒入りチュールのように甘く、苦く、あとを引く。

TABOOのヘアメイクと衣装|“可愛さと毒”の同居

見た目もまたTABOOの武器。メンバー全員が猫耳を着け、カラフルかつ異形なビジュアルで舞台に立つ。

ナイス☆の牙剥き出しの笑顔、ユウマの赤髪に咥えたメガホン。一見コミカルで“コスプレ系”にも映るが、背後にあるのは野良猫的な反骨と下剋上の精神なのだろう。

統一感のなさすら、彼らにとっては世界観の一部。雑多であることが“野良”の証明となっている。

TABOOのパフォーマンス|ライブは“戦場”

TABOOのライブは戦いだ。ステージ上で暴れる、煽る。観客を巻き込みながら、1曲たりとも手を抜かない。

ヘドバン、モッシュ、咆哮。そこにあるのは洗練よりも“生”。失敗やアクシデントすらエネルギーに変えてしまうライブパフォーマンスが、彼らの最大の武器だと言える。

まとめ|禁断の領域へ踏み込む、恐れなき野良猫集団

“禁忌を犯す”ことを掲げたバンドは数あれど、本当に踏み込める者は少ない。

TABOOは、そこに足を踏み入れることを恐れない。音でも見た目でも、言葉でも体でも、タブーを超えてくる。

このバンドに必要なのは、許可でも理解でもない。ただ、暴れさせておけばいい。彼らは、そういう野良猫なのかもしれない。

TABOO

  1. 参考:TABOO BIOGRAPHY(https://taboo.ryzm.jp/biography
  2. 参考:Interview with TABOO(https://jrocknroll.com/interview-with-taboo/
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この記事を書いた人

関西在住。大学では法哲学を専攻し、「ヴィジュアル系における自由と規律」をテーマに研究。音楽を通じた表現と社会的規範の関係性に関心を持ち、ヴィジュアル系という文化現象を美学・社会構造・言語の観点から読み解いてきた。現在はメディア運営者・ライターとして、執筆を通じてバンドの世界観を言語化し、ヴィジュアル系の魅力を広く伝える活動をしている。

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