
大阪・ミナミに、雨音と湿った空気が充満していた6月7日。
この日、そんなジメジメとしたムードを吹き飛ばすかのようなイベント、KANSAI ROCK SUMMIT’26が開催された。
2026.6.7(日)
— KANSAI ROCK SUMMIT'26(公式) (@K_Rock_Summit_) April 30, 2026
KANSAI ROCK SUMMIT’26
EXPLOSION CIRCUIT vol.14
タイムテーブル解禁!!
※当日AM9:00よりSUNHALL内特設本部にてチケットとリストバンドの引換開始。
チケット発売中!!https://t.co/D7YbJeKNfe
今年もロクサミは絶対楽しい! pic.twitter.com/HlJGGvojpT
高めのステージと柵が印象的なFANJ twice。
2番手として12:15〜出演するバンド・TABOOのライブを見るべく、多くの野良。(=TABOOのファン)たちが集まっていた。
入場〜開演
暗く絶望的なムードの入場SE『劣等令状』が鳴り響く。
鮮烈な赤色の短ラン姿で、不良少年さながらに登場するTABOOのメンバーたち。
野良。が手拍子と熱いメンバーコールで迎えると、ユウマが叫ぶ。
「FANJ twice!
ギャ男の時、先輩のライブを観て、絶対にここに立ちたいと思ったFANJ twice!!」
かつて憧れたステージに、今、立っている。
その眼には嬉しさだけでなく、燃えたぎる闘志が滲んでいた。
1曲目|毒入りチュール
TABOOを象徴する、アグレッシブなこの曲からスタート。
「はじめまして、野良へ。
貴方に言いたい事があります。
嫌いなアイツを消し去れる
そんなチュールに興味ありませんか?」──TABOO『毒入りチュール』より
序盤からお立ち台に登り、攻撃的な歌詞を叩きつけるユウマ。
彼の想いに応えるように、野良。たちは激しい折り畳みヘドバン。
ギター・ナイス☆が奏でるフレーズは歪んで乾いた音で、狂気を演出する。
「今日は暑いのでうちわを持ってきました!」
ユウマが、TABOOメンバー写真を印刷した特製うちわを見せる。
本来この曲では猫用の餌であるCIAOちゅ〜る(チャオチュール)がステージからフロアへ撒かれるのだが、今日はこのうちわが配られる。
意表を突かれ、驚きつつも笑顔になる野良。たち。
ユウマが言い放つ。
「チュール欲しかったらいつでも取りに来い!!」
2曲目|刺ス。
「宴を始めようか!!」
ユウマが合図すると、
「ほらほらかかってこんかい、
それそれ 宴が始まる」──TABOO『刺ス。』より
の歌詞に合わせ、手拍子と、下から上に手を上げていく振り付けが繰り返される。
「バンギャやったらやるでしょ!勝負しようぜ!」
とユウマ。
テンポを極端に速めては遅め、フロアを翻弄していく。
「お前たちの劣等感、そして不条理さに。俺たちが突き刺してやるよ!!」
激しいヘドバンの嵐。
その最中でも、ユウマは後方の観客の挙動すら見逃さない。
「後ろ見えてるつってるやろ!
お前に言っとんじゃお前に!!」
憧れのステージの上でも、決して媚びることはないその姿。
FANL twiceが、高揚感と緊迫感に包まれる。
ドラム・愛麗はその小柄な身体からは想像もできないほど力強いビートで、存在感を放つ。
「いつまで経っても変わらんシーンに、
刺す刺す刺す。」──TABOO『刺ス。』より
鋭く尖ったこの曲の中盤では、リバーブのかかった、どこかノスタルジックなナイス☆のギターソロに耳を奪われた。
「流行り廃りなんて知らんけど、
誰かの心にこの歌を刺ス。」──TABOO『刺ス。』より
アウトロでは、月独がベースを唸らせながら激しいヘドバンを見せつけた。
ユウマが声を荒げる。
「暴れてないやつ全員●すぞ!!」
3曲目|マタタヴィラン
「ニャンニャン僕らマタタヴィラン」──TABOO『マタタヴィラン』より
イントロはツーステップでダンサブルに楽しむこの曲。
「Shut up we’re マタタヴィラン
自重、制限、制約、堅苦しいな」──TABOO『マタタヴィラン』より
サビではしがらみを吹き飛ばすようにタオルを振り回す野良。たち。
間奏では曲調が変わり、月独が妖艶なベースソロを奏でる。
曲が終わると、テープを巻き戻すようなSEが響き渡り、ユウマが宣言する。
「ラスト2曲。
貴方たちの劣等感、全てTABOOが背負います。」
するとFANJ twiceを包み込む轟音。
「──貴方たちの劣等感、背負いました──」
4曲目|ジャパニーズショートヘア
両手で中指を立て、クロスさせる挑発的な振り付け。
「国産種の日の丸育ち、こんな僕の劣等感を
わずか207秒間だけ素敵な貴方に聞いて欲しいな」──TABOO『ジャパニーズショートヘア』より
頭を振りながらギターを掻き鳴らすナイス☆。
「ずっと好きだった貴方を
嫌いになりたくなかったのにどうして」──TABOO『ジャパニーズショートヘア』より
皮肉調の歌詞から一転、サビではキャッチーなメロディにのせて切ない想いをユウマが歌い上げる。
その瞳には一人一人の観客を映し、まるで訴えかけるかのよう。
間奏では月独がベースを高く掲げ、ネックに唇を寄せて微笑む。
そしていよいよライブは終盤へ。
ユウマがフロアを見渡し叫ぶ。
「ラスト、やれるか!!」
ラスト|ヒューマンコンプレックス
イントロから野良。たちの嵐のような拳ヘドバン。
盛り上がり最高潮のフロアで、ナイス☆のうねるギターリフがさらにアクセルをかける。
「無価値な僕の命に値札
意志薄弱な君の声は届かずに塵となる」──TABOO『ヒューマンコンプレックス』より
静かな怒りを帯びているかのような、重厚かつ疾走感あふれるフレーズを愛麗が叩き込む。
「人を信じる事ができたなら、
僕は自分を愛せたんだ」──TABOO『ヒューマンコンプレックス』より
音源よりもさらに力強くバンドサウンドが響き、TABOOの真骨頂を見せつける。
「いっそここで俺を●せ!!」
ユウマの叫びが空気を切り裂く。
「この選択が報われなくても、確かな君の為に歌うよ
認めてくれない世界の中で、
僕が抱える劣等感を」──TABOO『ヒューマンコンプレックス』より
アウトロではシャウトで感情を爆発させる。
「TABOOでした!ありがとうございました」
暗く、激しく、そして熱い5曲。
FANJ twiceに居た観客の心に刻みつけ、拍手に包まれながらTABOOのステージは幕を閉じた。
まとめ
憧れだったというFANJ twiceのステージに堂々と立ち、その確かな実力と熱い想いで、観客たちの目と耳を奪ったTABOO。
2026年6月22日には、渋谷チェルシーホテルにて2.5周年記念単独集会『劣等生』を開催するという。
2026年6月22日 月曜日
— TABOO 集会所 (@TABOO_JP_) March 12, 2026
渋谷チェルシーホテル
2.5周年記念単独集会
「劣等生」
開場/開演 17:30/18:00
チケット
特典付きSチケット ¥5,000
📅チケ発日程後日解禁
•特典•5shot撮影券(携帯)、その場で落書き2shot撮影券(チェキ)
当日無料 pic.twitter.com/CBp17nX1K4
常に進化し続ける彼らが、果たして次はどんな姿を見せ、どんな音を聴かせてくれるのか。
「劣等感」を抱えるすべての人に、ぜひ目撃してほしい。
レポート:ヴィジュアル系百科 編集長 太田翔子

