
透明少女(とうめいしょうじょ)は、関西・大阪を拠点に活動する新進気鋭のヴィジュアル系バンドだ。
2022年6月28日に結成され、同年7月3日には早くも1stミニアルバム『恋哀(れんあい)』をデジタルリリースしてシーンに登場した。
派手で可愛らしい“キラキラ系”のビジュアルコンセプトをまといながら、そのサウンドはロックの激しさと哀愁あるメロディを両立させている。
従来のV系ファンだけでなく新規オーディエンスも惹きつけている、注目すべき彼らの魅力を紐解いていこう。

結成メンバーの経歴とバックグラウンド
透明少女のメンバーは3名。
いずれも結成以前からシーンで活躍してきた実力者揃いだ。
- Vo.nao
- Gt.kosuke
- Gt.朔羽
ボーカルのnaoは元々ベーシストとしてShellmyやNIL UNDER RAIN、MICBAMといったバンドに在籍していた。
東京ドームありがとうございました!! pic.twitter.com/0gYV0IITzV
— nao【透明少女】 (@na0ist) June 23, 2025
その経験を経て培った存在感のある歌声で、現在はフロントマンを務める。
ギターのkosukeはgradientやHiZ、CANIVALなどで活動し磨いたメロディアスなギタープレイを武器に、透明少女では楽曲に華やかな厚みを加えている。
༒漆黒編༒ pic.twitter.com/WRGL7j6uSu
— kosuke【透明少女】 (@TOMEI_kosuke) April 13, 2025
同じくギターの朔羽は、ZEAKやXepherを経て、naoと同様にNIL UNDER RAINやMICBAM出身という経歴を持つ。
その身捧げな pic.twitter.com/cAhBfhCI4e
— 朔羽【透明少女】 (@official_sakuha) May 25, 2025
培ってきたヘヴィかつ煌びやかなギターワークでバンドの土台を支える存在だ。
なお正式メンバーにリズム隊はいないものの、サポートベーシストとしてex.SHIVAの夏朧(NATSUKI)、サポートドラムとしてex.ZONの834が参加しており、その確かなプレイで低音を支えている。
可愛らしいビジュアルに潜む激しい音楽性
透明少女の音楽性は、見た目の可憐さに反して骨太だ。
ボーカルのnaoはよく通る広音域ボイスでキャッチーなメロディに説得力を与える。
甘さと激しさ、軽快さと重厚さを自在に行き来する楽曲は“キラキラ系”シーンの中でも異彩を放つ。
耳に残るポップなフレーズと、kosukeと朔羽のツインギターが織りなす激しいバンドサウンドのコントラストが、透明少女ならではの個性を生み出している。
ライブで魅せるMCの緩さと熱狂的パフォーマンスのギャップ
7/10 Yogibo HOLY MOUNTAIN
— 透明少女 OFFICIAL (@TOMEI_OFFICIAL) July 12, 2025
ワンマン「透明夏祭り2回目!」
浴衣ワンマン!
沢山のご来場ありがとうございました!
毎年こうやって浴衣でみんなと夏を過ごせる事ができて幸せいっぱいです👘
来年も浴衣着ようね!! pic.twitter.com/OUCcWvvPxC
透明少女のライブは、その緩急自在のギャップも大きな魅力だ。
MC(トーク)では関西ノリの親しみやすい雰囲気で観客を和ませ、メンバー同士のやりとりやユーモアで会場に笑いが起きることもしばしば。
ところがひとたび曲が始まれば、一瞬で空気を張り詰めさせるような圧巻のパフォーマンスへと転じる。
🎇【出演者紹介】
— DIV Official (@div_official_) July 7, 2025
『夏の行方FES』大阪編・東京編に
透明少女の出演が決定しました!
透明少女は「閃光花火STAGE」で
特別選出バンドとして選ばれ、
今回、夏の行方FESへの参加が決定✨
7月11日の大阪編から
いよいよ夏の行方FESが開幕します!
🎫 チケット発売中🎟️
詳細はツリーをチェック🔻#DIV… pic.twitter.com/Sa1j4e52N8
可愛いMCで和んでいた観客を次の瞬間には激しいサウンドで圧倒し、一体感ある熱狂へ引き込むステージングは圧巻だ。
ライブでは、バンギャたちがキラキラリングを手にリズミカルな振り付けを楽しむ一方で、曲が進むにつれてヘドバンやモッシュへと熱量が加速する。
その緩急の振り幅の大きさこそが透明少女のライブの醍醐味であり、観る者に強烈な印象と中毒性を残すポイントになっている。
またライブ終演後にファンとの撮影会イベントを行ったり、ユニークな演出(例:公演タイトルにちなみうどんを振る舞う企画)を仕込むなど、サービス精神旺盛な一面もファンを惹きつける理由だ。

歌詞にもにじむ、透明少女らしさと鋭い感性
透明少女の魅力は、そのライブパフォーマンスだけにとどまらない。
ユーモアと感情のリアリティが共存する歌詞の世界もまた、リスナーを惹きつける大きな要因だ。
たとえば「袖が通らない」は、自己肯定感の揺れや過去への葛藤を、あえて“服がきつい”“目線が怖い”といった等身大の言葉で描き出す一曲。
puni puniと弾けるような語感の裏側に、自嘲とも希望ともとれる複雑な想いが込められており、笑いながらもどこか胸を打つ。
さらに注目すべきは、ご当地愛を全力で押し出した代表曲「さぬきバックドロップ」。
うどん県・香川を舞台に、「セルフうどん」や「天ぷらを乗せて300円」といった具体的かつ親しみやすいフレーズを連発。
ライブでは実際にうどんをこねたり打ったりする振りが取り入れられており、観客の笑顔を引き出すパフォーマンスへと昇華されている。
一方、11thシングル『人生』に収録された「人生‐黒」と「人生‐白」では、人生の陰と陽をそれぞれの視点で描写。
両曲ともに「人生は自分次第」と繰り返され、選択の責任と自由がテーマとして通底する。
絶望の中に生まれる小さな希望を、正反対の温度感で表現したこの二部作は、聴く者に自分自身と向き合うきっかけを与えてくれる。
快進撃と今後の展望 – 関西から全国へ
結成からわずか2年足らずながら、透明少女は着実に実績を積み上げている。
2025年5月には東京・HOLIDAY SHINJUKUで開催されたオーディションイベント「夏の行方FES -閃光花火STAGE-」に出演し、動員数および配信売上の総合結果で堂々の1位を獲得。
【お知らせ】
— 透明少女 OFFICIAL (@TOMEI_OFFICIAL) June 14, 2025
5/28開催、出演いたしました前哨戦イベント「夏の行方FES -閃光花火STAGE-」の動員数および配信売上の総合結果により、
透明少女が見事1位を獲得し、7月28日(月)恵比寿LIQUIDROOMで開催される「夏の行方FES -東京編-」に特別選出バンドとしてO.A出演が決定いたしました!… pic.twitter.com/pfR5BLQyLr
7月28日に恵比寿LIQUIDROOMで行われる「夏の行方FES -東京編-」への出演権を掴む快挙を成し遂げた。
さらに地元関西では精力的にライブ活動を展開。
【イベント出演情報】
— 透明少女 OFFICIAL (@TOMEI_OFFICIAL) June 29, 2025
◆2025年11月1日(土)心斎橋CLAPPER
シェルミィ主催見世物公演
「ザクロ✝️月光✝️クラブ」
OPEN 16:00 START 16:30
前売 ¥4,000 / 当日 ¥4,500 (D代別)
[出演]
シェルミィ
透明少女
マチルダ
東京花嫁
マキナ
DLESS(O.A)
[チケット]
2025年9月13日(土)10:00〜e+にて発売開始… pic.twitter.com/MMRxQdBLAN
他バンドとの対バンイベント出演はもちろん、ワンマンライブも積極的に開催し、その勢いはとどまるところを知らない。
まとめ|透明少女、止まらない進化とその先へ
デビューからわずか数年で着実に実績を重ね、関西から全国へと活動の幅を広げてきた透明少女。
ライブパフォーマンスの熱量と、ユーモアと切実さが同居する歌詞の世界観で、いま確実に支持を集めつつある。
コンプレックスも葛藤も、すべてをステージに昇華する姿は、今後のインディーズシーンにおける確かな存在感を放っている。
そして2026年2月24日(火)、結成3周年を記念したワンマンライブが「UMEDA CLUB QUATTRO」にて開催決定。
【重大告知】
— 透明少女 OFFICIAL (@TOMEI_OFFICIAL) May 29, 2025
透明少女 3周年記念ワンマンライブ!!
2026年2月24日(火)
UMEDA CLUB QUATTRO
※詳細後日解禁 pic.twitter.com/ZIyxqKVbQU
勢いそのままに、さらなる進化を遂げる透明少女の歩みに、これからも目が離せない。
透明少女
オフィシャルサイト:
https://tomeishojo.wixsite.com/official
X(旧Twitter):
@TOMEI_OFFICIAL

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