【V系バンド紹介】透明少女とは?メンバー・歌詞・ライブの魅力を解説!

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透明少女(とうめいしょうじょ)は、関西・大阪を拠点に活動する新進気鋭のヴィジュアル系バンドだ。

2022年6月28日に結成され、同年7月3日には早くも1stミニアルバム『恋哀(れんあい)』をデジタルリリースしてシーンに登場した。

派手で可愛らしい“キラキラ系”のビジュアルコンセプトをまといながら、そのサウンドはロックの激しさと哀愁あるメロディを両立させている。

従来のV系ファンだけでなく新規オーディエンスも惹きつけている、注目すべき彼らの魅力を紐解いていこう。

目次

結成メンバーの経歴とバックグラウンド

透明少女のメンバーは3名。

いずれも結成以前からシーンで活躍してきた実力者揃いだ。

透明少女のメンバー
  • Vo.nao
  • Gt.kosuke
  • Gt.朔羽

ボーカルのnaoは元々ベーシストとしてShellmyやNIL UNDER RAIN、MICBAMといったバンドに在籍していた。

その経験を経て培った存在感のある歌声で、現在はフロントマンを務める。

ギターのkosukeはgradientやHiZ、CANIVALなどで活動し磨いたメロディアスなギタープレイを武器に、透明少女では楽曲に華やかな厚みを加えている。

同じくギターの朔羽は、ZEAKやXepherを経て、naoと同様にNIL UNDER RAINやMICBAM出身という経歴を持つ。

培ってきたヘヴィかつ煌びやかなギターワークでバンドの土台を支える存在だ。

なお正式メンバーにリズム隊はいないものの、サポートベーシストとしてex.SHIVAの夏朧(NATSUKI)、サポートドラムとしてex.ZONの834が参加しており、その確かなプレイで低音を支えている。

可愛らしいビジュアルに潜む激しい音楽性

透明少女の音楽性は、見た目の可憐さに反して骨太だ。

ボーカルのnaoはよく通る広音域ボイスでキャッチーなメロディに説得力を与える。

甘さと激しさ、軽快さと重厚さを自在に行き来する楽曲は“キラキラ系”シーンの中でも異彩を放つ。

耳に残るポップなフレーズと、kosukeと朔羽のツインギターが織りなす激しいバンドサウンドのコントラストが、透明少女ならではの個性を生み出している。

ライブで魅せるMCの緩さと熱狂的パフォーマンスのギャップ

透明少女のライブは、その緩急自在のギャップも大きな魅力だ。

MC(トーク)では関西ノリの親しみやすい雰囲気で観客を和ませ、メンバー同士のやりとりやユーモアで会場に笑いが起きることもしばしば。

ところがひとたび曲が始まれば、一瞬で空気を張り詰めさせるような圧巻のパフォーマンスへと転じる。

可愛いMCで和んでいた観客を次の瞬間には激しいサウンドで圧倒し、一体感ある熱狂へ引き込むステージングは圧巻だ。

ライブでは、バンギャたちがキラキラリングを手にリズミカルな振り付けを楽しむ一方で、曲が進むにつれてヘドバンやモッシュへと熱量が加速する。


その緩急の振り幅の大きさこそが透明少女のライブの醍醐味であり、観る者に強烈な印象と中毒性を残すポイントになっている。

またライブ終演後にファンとの撮影会イベントを行ったり、ユニークな演出(例:公演タイトルにちなみうどんを振る舞う企画)を仕込むなど、サービス精神旺盛な一面もファンを惹きつける理由だ。

歌詞にもにじむ、透明少女らしさと鋭い感性

透明少女の魅力は、そのライブパフォーマンスだけにとどまらない。

ユーモアと感情のリアリティが共存する歌詞の世界もまた、リスナーを惹きつける大きな要因だ。

たとえば「袖が通らない」は、自己肯定感の揺れや過去への葛藤を、あえて“服がきつい”“目線が怖い”といった等身大の言葉で描き出す一曲。

puni puniと弾けるような語感の裏側に、自嘲とも希望ともとれる複雑な想いが込められており、笑いながらもどこか胸を打つ。

さらに注目すべきは、ご当地愛を全力で押し出した代表曲「さぬきバックドロップ」。

うどん県・香川を舞台に、「セルフうどん」や「天ぷらを乗せて300円」といった具体的かつ親しみやすいフレーズを連発。

ライブでは実際にうどんをこねたり打ったりする振りが取り入れられており、観客の笑顔を引き出すパフォーマンスへと昇華されている。

一方、11thシングル『人生』に収録された「人生‐黒」と「人生‐白」では、人生の陰と陽をそれぞれの視点で描写。

両曲ともに「人生は自分次第」と繰り返され、選択の責任と自由がテーマとして通底する。

絶望の中に生まれる小さな希望を、正反対の温度感で表現したこの二部作は、聴く者に自分自身と向き合うきっかけを与えてくれる。

快進撃と今後の展望 – 関西から全国へ

結成からわずか2年足らずながら、透明少女は着実に実績を積み上げている。

2025年5月には東京・HOLIDAY SHINJUKUで開催されたオーディションイベント「夏の行方FES -閃光花火STAGE-」に出演し、動員数および配信売上の総合結果で堂々の1位を獲得。

7月28日に恵比寿LIQUIDROOMで行われる「夏の行方FES -東京編-」への出演権を掴む快挙を成し遂げた。

さらに地元関西では精力的にライブ活動を展開。

他バンドとの対バンイベント出演はもちろん、ワンマンライブも積極的に開催し、その勢いはとどまるところを知らない。

まとめ|透明少女、止まらない進化とその先へ

デビューからわずか数年で着実に実績を重ね、関西から全国へと活動の幅を広げてきた透明少女。

ライブパフォーマンスの熱量と、ユーモアと切実さが同居する歌詞の世界観で、いま確実に支持を集めつつある。

コンプレックスも葛藤も、すべてをステージに昇華する姿は、今後のインディーズシーンにおける確かな存在感を放っている。

そして2026年2月24日(火)、結成3周年を記念したワンマンライブが「UMEDA CLUB QUATTRO」にて開催決定。

勢いそのままに、さらなる進化を遂げる透明少女の歩みに、これからも目が離せない。

透明少女

オフィシャルサイト:
 https://tomeishojo.wixsite.com/official

X(旧Twitter):
 @TOMEI_OFFICIAL

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この記事を書いた人

関西在住。大学では法哲学を専攻し、「ヴィジュアル系における自由と規律」をテーマに研究。音楽を通じた表現と社会的規範の関係性に関心を持ち、ヴィジュアル系という文化現象を美学・社会構造・言語の観点から読み解いてきた。現在はメディア運営者・ライターとして、執筆を通じてバンドの世界観を言語化し、ヴィジュアル系の魅力を広く伝える活動をしている。

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