アイドル「闇雲-yamikumo-」とは?世界観やライブの見どころを解説

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闇雲-yamikumo-は、ラウドロックやメタルを基軸としたサウンドと、ゴシックで退廃的な世界観を融合させたアイドルグループだ。

激しいギターリフとデスボイスを織り交ぜた楽曲、モッシュやヘドバンが発生するライブ空間は、一般的なアイドル像から逸脱している。

一方で、その過激さの根底には「生きづらさ」や「救済」をテーマとした思想がある。

本記事では、闇雲の結成から現在までの活動歴、メンバー構成、音楽性と世界観を整理し、その全体像を解説していく。

目次

闇雲-yamikumo-の活動歴

ここでは、結成からデビュー期、試行錯誤を重ねた時代、そして大きな転機を迎えるまでの流れを、時系列で整理する。

結成からデビューまで(2023年)

闇雲は、2023年5月に結成され、「メルヘンゴシックアイドル」をコンセプトに掲げて始動した。

同年6月16日、東京・渋谷Crawlにて初主催ライブ「幻想の少女」を開催し、ステージデビューを果たす。

当初は10人体制での活動を予定していたが、デビュー直前にメンバーの脱退が発生し、結果的に9人でのスタートとなった。

試行錯誤と体制変化の時代(2023年後半〜2024年)

デビュー後の闇雲は、都内ライブハウスを中心に活動を継続しながら、世界観と音楽性の確立に注力していく。

2023年8月には1stアルバム『raison d’etre』をリリースし、グループとしての方向性を明確に示した。

一方で、この時期はメンバーの加入や卒業が重なるタイミングでもあった。

体制の変化を経験しながらも活動を止めることはなく、ライブ出演や作品発表を重ねることでグループとしての表現を磨き、闇雲は支持層を着実に増やしていく。

2024年にはデジタルシングル「dystopia」を発表。

荒廃した理想郷をモチーフにしたこの楽曲は、闇雲の持つ退廃性と救済思想を象徴する一曲となり、ライブの定番曲として定着していった。

ワンマン成功と注目の高まり(2024年〜2025年)

2024年後半から2025年にかけて、闇雲は主催企画やワンマンライブを定期的に開催するようになる。

6か月連続の主催2マン企画「Six Sicks Six~OMEN~」シリーズでは、対バンライブを通じて力をつけ、シーン内での存在感を強めていった。

2025年には現在の9人体制が確立。

闇雲のメンバー
  • 神楽 麗紗
  • 哀憐糜爛
  • 甜雛命
  • 撫子凜
  • 喰海魔魅
  • 赫夜月
  • 深淵狂流
  • 夢楽亡
  • 天使堕門

同年12月に開催された5thワンマンライブ「東京破壊」ではチケットが完売し、グループ史上最大規模の動員を記録した。

この公演をきっかけに、闇雲は“地下”という枠を越え、次のステージへ進む存在として注目されている。

闇雲-yamikumo-の音楽性と世界観

闇雲を特徴づけているのは、アイドルという枠組みの中では異質ともいえる音楽性と世界観だ。

ここでは、サウンド面と表現面の両側から、闇雲の特徴を整理する。

ラウドロックを基軸とした楽曲構成

闇雲の楽曲は、ラウドロックやメタルを基調としたサウンドを軸としている。

重厚なギターリフと激しいドラムを土台に、スクリームやシャウトを織り交ぜる構成は、一般的なアイドル楽曲とは一線を画す。

一方で、メロディライン自体は比較的分かりやすく設計されており、激しさの中に叙情性やキャッチーさを残している点も特徴だ。

「救済」を軸としたメルヘンゴシックの世界観

闇雲の表現は「過激」「退廃的」と形容されることが多い。

しかし、その根底にあるのは救済や居場所の提示だ。

楽曲やライブ演出では、絶望や孤独といった負の感情が描かれる一方で、それを決して否定しない。

生きづらさを肯定し、その上で共に在るという姿勢が一貫して示されている。

ライブ表現における一体感

闇雲の音楽性と世界観は、ライブにおいて最も強く体感できる。

女性アイドルの固定観念を覆すパワフルなデスボイスや、観客への煽りがフロア全体の熱量を一気に高める。

そして、ステージから投げかけられる熱量に対して、観客も雄叫びや声援で応える。

フロアではヘドバンやモッシュが起こり、さらに手バンなど、ヴィジュアル系ロックバンドのライブで見られる動きも取り入れられているのが特徴だ。

初めて足を運ぶ観客でも、流れに身を委ねながら参加しやすい構成と言えるだろう。

闇雲-yamikumo-のディスコグラフィ

闇雲は、グループの世界観を楽曲として提示してきた。

2023年8月1日にリリースされた『raison d’etre』は、闇雲にとって初のアルバム作品であり、「存在理由」をテーマに、メルヘンゴシックな世界観とラウドなサウンドを融合させた内容となっている。

配信楽曲には「誘惑ノックアウト」「dystopia」「Go To HELL」などがあり、それぞれライブでも数多く披露されている。

また、「百鬼夜行」「空想ケセラセラ」「ジャック・ザ・リッパー」などの楽曲は、音源だけでなく映像を通じてもその世界観を楽しむことができる。

まとめ|ヴィジュアル系に新たな風を吹かせる存在、闇雲-yamikumo-

闇雲は、ラウドロックやメタルを基軸とした音楽性をアイドルという形式に落とし込み、ライブ表現を中心に評価を積み上げてきた。

生きづらさを抱える人々に対する「救済」というテーマや、フロア全体で一体感を生み出すライブ構造は、ヴィジュアル系ロックを好んできた層にとっても馴染みやすい要素といえる。

そのうえで、演者である女性アイドル自身がステージ上で激しくヘドバンをおこない、観客の力強い雄叫びと呼応し合う光景は、従来のアイドルライブともロックバンドのライブとも異なる要素を持つ。

ラウドな音楽やヴィジュアル系の表現に心を動かされた経験があるなら、一度その空間に身を置いてほしい。

きっと、これまで見たことのない景色を目にし、心を大きく揺さぶられる体験ができるはずだ。

闇雲 -yamikumo-

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この記事を書いた人

関西在住。大学では法哲学を専攻し、「ヴィジュアル系における自由と規律」をテーマに研究。音楽を通じた表現と社会的規範の関係性に関心を持ち、ヴィジュアル系という文化現象を美学・社会構造・言語の観点から読み解いてきた。現在はメディア運営者・ライターとして、執筆を通じてバンドの世界観を言語化し、ヴィジュアル系の魅力を広く伝える活動をしている。

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